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2013.03.10
次の車窓には
すこしだけ海が映る
ちぎられた地図のような青さ
どうか
どうか触れてみたい

ほほえみの絶えない少女らの
あどけない対話
すこしずつ終点に近づいている
トンネルの闇の中で
耳の内側でキイキイと響く

なにか
なにかおもしろいことはないか
刺激的で
深みのある
それでいて焼け付くように甘い
思い出に変わるような

晴れすぎた空は
体感を越えて
絵のような真実味で眩しい
パンタグラフの影が
朗らかな今日も
よくて

誰もいない場所へゆく
ぼくたちはもう帰れない、なんて
くだらない物語を
始めたくて
しょうがなくて

(慣れない旅)
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2013.03.10
たまには夢をみたいとおもう
ぬるま湯に花を浮かべ
聞こえない秒針の音に 耳をすませて

真白い壁には
いくつかの穴があり
どこかまで見通せそうな
切実さで
私の胸に迫ろうとする

この歌を
愛していた気がするんです
そして手放した
痛みについてをも

街はうっすらと影を落とし
曇りがちな瞼の下をきゅっと押さえている
橋はもう渡りきっている
それでも今 背中に寄り添う
あまい春の日差しのように
言葉があふれてきたときのこと
もう
おもいだせない

(目印の街)
2013.03.06
よく晴れた日には
写真が似合う
なにか喋りながら歩いていく
はじめての道

通勤列車はきゅうくつだ
それでも差し込む光は異質で
コインロッカーにおいてきた
日常を懐かしむ

ぞろぞろと
人やバスや
車が行き交う橋の下
大河の流れは
僕らの目には映らない

史跡だって
無学な僕にはわからなくて
それでも気持ちよく
ただ風の匂いを嗅いでいる

伝えたいこと
ありました
でももう濡れてしまった便箋に
滲まずに書けるインクなんて
あるだろうか
言い訳して
ただ並んで歩くだけを
味わうんだ

この空気あたたかく
ほおばってもほおばっても
満たされない腹の中で
どうかすれば
花でも咲きそうに

(遠き旅情へ)
2013.03.06
じきに群青になる空
川辺はがらんどうで
見飽きた扉の数
数える

きっと転んだことがある
水脈のような傷口を広げて
治せない穴を地図にあけた

次の角に
むかし出会ったような子供が
相変わらずぶかっこうな笑顔で
突っ立っている

愛する誰かの名前を書こう
波でさらわれる泥になる
だってもう見飽きた星の色
数える

歩いていけると思っていた
望むなら どこへでも この足で
歩いていけると思っていた

(足跡伝い)
2013.03.06
いつかどこかで
出会っていたんだ
オブラートのような
薄目で見ていた水辺のような
広告の写真のような
映画のような
青い季節

長椅子に身体を凭れた
部品のどれかにガタがきて
僕はもう今までのやり方で
走ったりはできないのかも


この道
まっすぐ行ったことがある?
違うよ
思っているよりもまっすぐの話

(空間に埋もれる)
2013.03.06
手に入ってしまう
温度は色に浮かされて
肌に入り込む
壁にもたれる影が
やけに遠い時代の
センスのない彫刻のように
見えるよ

そこの位置
その足取り
きちんと額装して飾ろう
世界には何度目でも私には初めてなんだ

(額装)
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