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2012.09.24
昔話もしたくなった
いそいで足の爪を切って
浴槽にお湯をはった
わすれたい傷の在りか、って
探すまでもない
だけど

太っていくレタリングを
半ば絶望したい気持ちで
眺めて
それでも手は止められない
ほどこされていく仕掛けを
どうしたら誇らしく
なんて

天気予報は
聞き流す
いつもいろいろ考えている
はがゆさも愛おしく撫でている
誇りなんだ

きゃしゃなスプーンで
ヨーグルトをかき混ぜながら
おしぼりが冷たくてあの旅館
でも窓から海が見えたなと
思う
サービスエリアは寒々として
このままひとりで
逃げ帰りたいとか
だけどあの日、友達も先輩も骨董品のようだったとか
思う
おもいだす

当たり前の光景だって
地図の上に点々と記して
いつか編みだしたい物語りに
きっと変わるんだろう
そこに立っていたかったこと
胸の奥にこげついている

魚を摂りたいなと
思う
あしたこそ早起きして
嘘みたいな歓迎すら
してやりたいなと
そう思う

(これ以上めくれない頁)
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2012.09.17
理由なく脚本を読み上げて
夜が更けていくと
他人事のように
膝も腰も石膏のように

疲れに匂いがあると知って
あなたは首をかしげて
私のつめたい頬を
割るようにまなざしを手向ける

引き金の在りか
わかっていて、しらばっくれる
度胸はなくても
冷静に経験を拠りあう

逃げ出せるだろうね
しおりのないまま閉じたページの
折れ目や汚れや小さな香りの粒
温度だって 残ったまま

気づかないふりをし飽きたって
周到に用意されている
チケットの枚数
頭の中で また数えて

(サマー・ソールト)
2012.09.02
とても暑い
絵日記になりそうな
空の下で

ふたりは少年少女の気分で
鮮やかな人々の服や靴をみおくり
こぼれでる微笑みに
いとしいと肩を抱き合った

慣れないまま
両指でさぐるように
歯も舌も すこし乱暴に
それは道具だからって
教えてあげると
意外に素直な反応で
いいな

パーキングのメーター
たしかめる慎重
美容室のガラスに全身を映して
どんなふうに取り繕えば
ひとみの奥があつく灯る

いつか来たことのある
楽しげで騒がしい波のうねり
水のしぶき
浴びる真っ白の太陽も
このまま握りしめていたいとか
おもうの

見下ろした街並みは
模型のように礼儀正しくはなく
時間の流れと
朽ちていく歴史を
わたしたちの身体に教え
だけどとても正しく、あのマンションの下を
線路は通り
電車は走る

迎えにいくまで
ふたりで
ずっと
本当はふたりで
そんな夢見心地で
新宿駅は人がとても多かった
待ち合わせには携帯電話が必需で
ねえちゃんと涼しい顔が
できたよ

そこはとても暑く
頭痛がしそうで
絵日記のような
夏の空の下

(サニー・ドライブ)
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