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2012.06.29
そのとき、時計の針は
わたしの胸をただ引っかいた
ずっと眠っていたかったな
あなたの利き腕にもたれて

ああ もう
昼は間近
下を向いた
なにも知らないふりだよ

あなたの横顔
よく血の通った頬
ふれるとすこしぬるく
小さく微笑むんだろうな
でもきっと見慣れた車窓は
いつになく退屈で
おなじなんだ
わかっている

あなたへ
何かを捧げたいな
心の奥にすみついた
おおきな傷を
捧げたいな

風なんかふかないのに届く
ぬくもりと匂いと
やさしく鼓膜をふるわせるその声が
わたしを
わたしを
壊すのかも
って
死ぬほどつよく直感しては
ふりほどく
あこがれもあるけど

歩いて帰れるんだろうか
あの丘の上からみた
光の丸さ
自由帳にあなたの名前を
書いた日
うたった日

ねえ まだ
待っていてくれるんだろうか
いつまでも永遠を囁くんだろうか
その熱っぽいまなざしで
わたしの夢をかきけすんだろうか

ああ もう
昼も間近
これを降りたら階段をすぐ

(もしこのまま)
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2012.06.29
つめたいような
気がする
あなたの
瞳の奥から細い糸をひきぬいて
このくちびるを
たとえば縫い合わせたいな

なんて
つまらないか

手元のペットボトルや
遠くの
低いビル
その灯りも夜の波に
静かに潜って
きっと消えるな

この手を伸ばすと
寒いような心の奥に
ちいさくちいさく風がふいて
耐え難くもどかしいの
あなたの顔を
思い出すたび
ほどけていきそうになる
わたしの
身体の
曲がるぶぶん
を、
触ってほしくて
どうしよう
ねえ

ぜんぶあげるよって
言ってみる
言ってみても
世界は沈黙をまもった
破り捨ててしまえそうな
わたしの弱弱しい手口

じゃあ
だれかは
笑うんだろうか

(熱気球)
2012.06.14
頭の奥で なにか まるで
旗のように
ゆれている気がするのに
眠らずに恋をして空をみあげ
影の落ち方 虚構めいた噂話を
楽しげに
少女たちは

金属は主体性をもたない誰かのかかとになって
遠くの町まで行けるような
地図はなかったことになった
でも
でも
とけてしまわないように

このまま
沈んでいけるだろうな
きっと
グラスに浮かべたひかりの粒を
ずっとみつめて
涙になるまで

(ゴールド・ディナー)
2012.06.04
空がきゅうにあかるくなった
気がして窓の外を見やる
時計の針
かくれたふりして
僕の両手には温もりがある
そして傷

吸い込むだけ吸い込んだら
もうにげだすことすらできないの
遠くの街 ようやく
灯りを消して
まぶたを閉じた

手に入れるために
なげうった数々の値を
きみは知らないから僕はそっと
手をあてて、教えてあげる
夜は物語のようにめくれつづけて
いずれはあたらしい景色になるって
そういう話を
してあげる

(眠れるきみへ)
2012.06.04
イメージ
飛んでいくようでもあった
窓の外には
他人の寝息の集う夜
ひかり
ひかり
ひかりは途切れ
橋の手前で僕は立ち尽くす

洪水の訪れ
眠りと吐き気の渦
そこに注がれる音は砂のように
ざらついて
あるいはリクイッド
のように、とめどなくて

握りしめてきたなく
不手際で手に入れてしまった渇望の波
ふみはずせば少し気持ちのいい
空気の停滞を押し出して
ゆれる

ここで終わりと
切り取り線が告げる
眼を閉じて次をさがしだすには
まだ足りない
熱こそすべて

(午前3時のイアプラグ)
2012.06.03
からめた指先からつたわる熱が
あなたの肌よりも深い場所からの便りで
そっとふれている髪の太さ
なんだかもう
いっぱいになる

抱きしめていられよう
もう この夜は何度かみつぶしても
朝にはならい約束だったんだ
手に入れたいものは多くないよ
ささやかなその
言葉だけで

どうしてどうして
触れていても
もっと境界をくぐりぬけて
会いにいきたい
生身のあなたに

涼しくなった夕方のこと 見慣れない電車に
あなたは目を奪われて 風はすこしつよく吹く
その柔らかな意匠も
かなしみを覚えたての
夏のにおいも

なによりも あなたの中に
飛び込んでしまえたら
って
おもった
泣きそうだ

(身体が焦がれる)
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