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2012.01.26
まだ青い空は遠く
ガラス越しに滲むひかりは
だれかの瞳も暈している
声を聞いていられたらいいなって
思ったそばから
思考は閉じて

もう帰れない

くだらなくて
捨てたかったものばかり
うっかりポケットに入れたまま
持ってきてしまったな

本を読むように教えてあげたい
痛みもすべて
描き出すことができないのに
色が強烈だ

五月の風はきっと今
異国の砂を散らしながら吹き荒れている
みていた景色は楽園じゃなかったこと
君がとっくに気付いていたなんて
悲しいな
十三の夏

コップの水はすこし減った
わかるよ
色々なこと
みえないぶぶんをも
世界は巧くずらしていく
残酷だなあと
まるで冗談のように

段々と温度が抜けて
この狭い部屋にも
真っ白い朝が訪れる
経験が知っている
はやくあなたに会いたいな
待てなくて
やりきれないな

(パレードは続く)
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2012.01.26
いつのまにか泥まみれだった両足
丁寧にみてゆくと
ふしぎと傷はないのに
夢中で辿った道のりのことも
すこしも思い出せない

逆光なんだろう
そうだろう
悲しいんだろう
悲しいふりをしていたんだろう

光りの方角へ
着こうと思っていた
地平も水平も壊してしまって
ひどい落書きのような未来
どこまでも昇っていける
根拠のない確信を抱いて

ねえ
君の好きな歌が頭から離れない
はやく遊びにいこうよ
ここではないどこかまで
往こうよ

かたちのない痛みは
熱を帯びて
膨れあがる心を
すこしだけ
ゆがめた

(見切りの糸)
2012.01.26
まわりだす前の
空白を切り取ると
君の呼吸が聞こえてくる

夢ではないのに
届かなくて
目を伏せる

皮膚の裏側まで
忠実に響き渡る
これが熱
耳の先まで恋しく
水は冷たく道路を照らす

花と花
空は空
還すべき言葉の
精度をもう確かめもせずに
投げつけてしまう

透明にかわるまで
もうすこし
夜はどこまでも深い
星と星の隙間には
君の爪のあと
つけてよ

会いたい
会いたい
同じ景色をいつまでも集めたい
君に触れるためだけに
覚えたての絶望を
開けよう

(煙るほど焦がれること)
2012.01.26
いつもと同じでも
ホームに抜ける風が冷たくて
おもわず耳を覆った
赤くなった指先にそっと触れる
込めた願い全部
伝わらなくてもいい

重なっていく時間を
守ろうとするたびに視界は悪くなる
メーターをふりきって
加速し続ける夜の匂い

夢をみていると
いつから気付いていたの
目を合わせること
痛みを伴う幸福のこと
すべてを包み込むような
熱は冷めて
いまも溶け合っているような
まぼろしだけが
瞬いている

(一億光年先まで)
2012.01.16
照明の段階をさげる
記号はいつも枕元に
うすく
うすく
発光する

白いベッドは清潔
校庭には絶望を埋めてきたから
両手は砂まみれなんだ
すべては単純なこと

グラスには水を注いだ
舟には宝物を積んだよ
すすむのも逃げるのも選べる
悲しいほど自由に飛び去ってゆける
これからどこへ向かうか
決めよう

バスもいい電車もいい飛行機だっていい
自転車の鍵はない自動車の鍵もない
きみのすきな音節まだ知らないから知りたい
西へ行きたいな
西へ
西へ
まっくらな管の奥へ
連れて行ってくれないかなあ

現行の熱をなめる
文字を押し広げて
言葉を胃に入れる
会いたいなんて
言えるようになったんだね
白い目をした孤独
どこまでも深い揺れの底
気付くまで
もうすこし

(片思いの相手)
2012.01.16
逃げ場のない世界に横たわっている
言葉がやけに丁寧に胸に迫ってきて
どこか遠くにあなたの影をみた気がした
時計はじっくりと急ぐ

重い瞼には毒々しい粉を塗って
帰り道を大事にするだけの毎日に
聞こえる音
懐かしい波音に似てアルミの身体を
ふるわせている
会いたい

淋しさの渦に飛び込むように呼吸
止めるべきなのは信号じゃなかったか
答えがないから白紙のまま
秘密にしている嘘の話
ほんとうは区別なんて出来ないよ

電話の声は別人みたいに
半音下がってあなたの好きな展開でしょう
もういらない
抱きしめない

(相違のこと)
2012.01.10
明けたとおもった夜がまだ
となりにいたので
目を閉じた

黙っていて
頼むからなにも言わないで
繋がることの虚しさを
今更おしえてくれないで
いいよ

カーテンは風に揺れる
しずかにこぼれていく体温が
いつか迎えにきてくれること
夢想して
諦めている

何度使っても足りない
慣れることのない魔法
相変わらずゴミのようにたまっていく
捨てたいな

(平熱)
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