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2011.12.14
しらないひととキスをしたことがある
恥ずかしい思い出をグチャグチャにして駅のゴミ箱に捨てた
ふりをした
見慣れた色の車両ひとつ、ふたつ、むっつめまで数えて
目を閉じろと命令されるから
悲劇的に
従うことにするね

倒錯の香りを
ルーズリーフにこすりつける。「まだ2限には間に合うはずだよ」
だから熟さないまま冬を迎えてしまったこと
ゆるしてね

待つだけでよかったのに
待つだけでよかったのに
5分ヘッドで運ばれていくひとたちも
同じように影の重みをきっと知っているだろう

酔っているわけじゃない
盲目だけど耳は聞こえるし饒舌に身体は喋る
今度夕飯に付き合ってよ
いつまでも一緒にいられるような甘い物語りのはじまり
ぬるい指先に傷をみつける
絶望だ
そんな顔だっていつまでもできやしない
そうだよね

(クレイジー・ドライバー)
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2011.12.10
ずいぶんと昔のこと
覚えているもんだなあ
きみはいつもぼーっとして
頼りなかったはずなのに

過ぎ去った時間をかぞえるなんて
意味がない
くだらないのに
雪の降らない町にだって
ちゃんと冬は来ているって
思い知らされてしまった

あの日
夕暮れは永遠だった
そんな気がしていたけど
今ならもう笑いとばせる

すりぬけて消えていく
騙されたみたいなからっぽの心を
音も風も熱も匂いも
それが悔しく
どこかせつなさも抱きしめていたいな

着信の合図
やっぱり怯えている
つまらない約束が胸を埋める

いつかきみの名前を
どこか知らない場所で聞いても
いい
知らない誰かと
一緒に電車を待っていて
いい?
いいよ

帰り道はどこにも繋がっていなくて
ぱらりとページがめくれていって
追いやられていくイメージ
終わりまで軽やかに
まさかね

(12月パラレル)
2011.12.08
握り返した指のみじかさ
ちょっと恥ずかしげもなく
力を込めるしかなくて
悔しいな

階段は
筒への入り口
他人は箱に急いで消える

世界のヴォリウムは下がる
背景はうすくなる
まるで嘘みたいに
夢だったみたいに
焦点が合っていくなんて

まだ目が覚めない
思い込んで傷つかない

ほしいもの
教えて
会いたい理由
探してみて

(初めてと指先)
2011.12.08
うすぐもりの中
鈍い光がこんこんと流れている
降る冷たさ
数えるほどの星のささやきに
耳をすませて
視界は煙る

ゆりうごいている
熱の移動を確認している
よわよわしく
垂れ流された
つまらない夢の話を
したいな

帰り道、いつもひとりだから
ポケットの中
行き止まりと知っていて
遊びつかれたふりを
する

花は悉く枯れてしまいました
湖は凍るように冷たく
芯まで壊しそうだけれど
いつまでも氷にはならなかった
待ってくれないの
です

むかし聞いた物語の結末を
なんとなく間違えて覚えていること
知っているんだ
けど

淡く、いまにも破けてしまいそう
手を伸ばせば簡単にさわれてしまいそう
階段を昇りつづける
それはまるで恋のような

(トランス・レイション)
2011.12.05
鉛色の波は
昔みた映画よりは静かだった
彫刻のようだろう
つややかに太陽を反射して
ほら
傷はいっそう濃くなる
暴力的に
流れる時間が砂をまきあげて
いつかの未来まで
たどり着きそうな不穏
朽ちるのかな
崩れるのかな

「動いていないの?」
「わからない」

血も肉もとうに還ったのに
鉄棒のような骨が
延々と世界をつくってる
そんな勘違いをしてしまう
そうなの?
生きているの?

「こっちは相変わらずだよ」

優しい故郷の匂いが
強烈な記憶とつながって吐き気
催す
あ、明るいね

風がつよくて髪がなびいた
ふくらんでみっともない
精神も肉体も
まだ熟れの果てをしらない
境界のない世界
どこまでいっても希望だらけ
そんな勘違いをしてしまう

「おもいしってよ」
「たとえば」
「たとえばでいいよ」

踏み越えられない線はたゆんで
潔癖な影を生んでいる
から
大事にしてね
二度と触れない気さえする
から
から
カラカラカラカラ

今日は天気がよかったね
青い空に白い雲
騒がしいほどの光りを浴びて
歩けたし
走れたね
こんな日はすこしくやしい
海へゆくと知っていたら

(海へゆくと知っていたら)
2011.12.03
冷めそうな湖だけど
丁寧に指先を漬けていく
しめっぽい髪の束をしずかによけて
あなたの手は動物みたいで
ドキドキした

これから先
どこへいけばいいだろう
頼めばどこへでも連れて行ってくれそうね
なんて
どの面を下げて言う

気持ちが膨れていく
影は遠くなり
守れそうもない約束が
余計なものに見えてしまう

ただこわい
崩れるのが

(寄り添うまで)
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