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2011.11.29
吐き気と頭痛がやたらと甘い
口を開いたら苦い
じんじんと頭蓋ごと締められているようで
眩暈がする

原色の絵の具ぶっかけたみたいな街
冬の匂いを掻き消していく
病気の気分だよ

暖房が効きすぎている何を考えているの
ブックカバー汚れている別におかしいことじゃない
恥ずかしがることじゃないよね
シナプスの継ぎ目を溶かすようなアイディア
得意技ではぐらかす網棚に忘れ物何かなあ

眩暈がする
眩暈がする
歌っていないと立っていられない
冷たいのか熱いのかわからない
鏡か他人かわからない
わからない
混ざっていく

(眩暈)
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2011.11.29
騒々しくてかなわない
薄っぺらい人たちの
作文を聞いてあげる
日常の計量

足取りはやけに重く
指先は緊張して
苦みのつよい記憶ばかり
反芻してしまうような

遊ぼう
いつまでも浅瀬で
冷たくも温くもない夢の中を
泳ぎ疲れる幸福なんて知らない
知りたくもない

刃物のような風が吹いた
背中の骨が軋んでいる
歩き慣れたこの道
どうして知らん顔するんだろう

(メモリ)
2011.11.29
そんなに
濡れたような目で
どこを見ているんだろう
びゅんびゅんと追い抜いていく
夜の幹線道路
斜め後ろから覗き込む
フェンダーミラーと
流れる時間

これ以上ないってくらいの
静けさの中で
思い出している旋律
なんとなくピンときてしまう
そんな鋭さもなんだか不安だ

眠りたいふりをする
聞こえないふりを
曇りないふりを
する

この手はまだ触れちゃだめで
待つことだけが許されている
結末の知れた芝居に
つまらないふりをする

すぐそこに
あなたの睫毛が揺れているのに

(もどかしい熱)
2011.11.29
うわべをそっと撫でるように
回りくどい愛の挨拶で
懇々と冬がすべり落ちるのを見てる

傷つけたいな
太い指の付け根まで数センチ
選ばないことを知っているよ

悲しみに似ている
落胆に似ている

目じりの表情がやけに不穏だ
いますぐに欲しいわけじゃなくても
いつか飛んでいきそうに
張りつめている

(ウィーク・ポイント)
2011.11.26
準備万端です
と言ってしまわない恥じらい

嫌っていうほど
注げるのは視線だけで
跳ね返る
つまらないバランスでも
きみがハンドルを握っているから
楽しいドライブみたいで
悔しい

読み手のいない置手紙で
疎通しよう
地図が読めない馬鹿だって
逃げ道だけは知っている

打算がフェードアウトした
現在位置がフェードアウトした

下手な罠を仕掛けたって
いつまでやり合えるだろう
早く
早く
どちらかが転べばいい

会いたくて
もどかしいくらい

(ペーパー・ドライバー・ラヴ)
2011.11.25
やぶけそうな夜に会った
つまらない真っ直ぐの道を
夢中に走ってつかれたあとで
汗が乾いて冷えていく

街灯や
信号や
ヘッドライトが
ちょっとずつ肌を照らしている

なんだか
血管の集まりが
透けそうだよ

嘘嘘嘘
頭の中で唱えてしまう
嘘嘘嘘
傷つけられたって顔を
してしまう

しばらく車が横切るのを眺めた
いつのまにか覚えた煙草を
自嘲するふうに弄っている

両腕を突き出して
きみの膜を掻きわけたら
その滑らかな憂鬱を
食い散らかして
今度はぼくが跡をつけたいな

嘘嘘嘘
映画じゃないから

(いつまでも傷つきたがり)
2011.11.24
賑やかな駅前から
ひとびとは散らばっていく
どこでもいいから紛れさせて

ずっと
両手両足が自由なだけ
きみの瞳はすこしこわい
笑って流せる気丈さがほしい

胸を引き裂くようだった
手に入れた数々の気持ちも
虚しくてやり場がなかった
かわいそうなメモ

後ろから名前を呼ばれても
永遠に気付かないひとはいる
またすこし風が冷えた

(支度を終えて)
2011.11.24
後部座席は広々としている
シートベルト外したら
熱を出しそう

夜の首都高は月曜の憂鬱を待たせて
適度に低速
そんな気がする

どくどくと全身に血がまわっている
ミラー越しに目が合うなんて
あっちゃいけないよ
どうせ見えない暗がりなのだし

さあ前へ
前ってどこだろう
進行方向を前へ
どうしようもなく不確定で
重力って言い訳を責められた

ふたりの好きな曲

カーステレオから動脈まで
直接流れ込むようなメロディー
沈黙をかきわけたりしないで
これ以上揺さぶられる

(sink)
2011.11.24
なんのつもりで
誰の代わりで
朝はひどく短く夜だって雨のよう

たしかに
そこに私はいるんだろう
でもどんな表情してるかなんて
普通にわかりかねるよ
ほら

形骸化したやりとりで
探り合うのもきらいじゃない
うすくちの希望ばかり
ばら撒かれているね
ここには

その手
握りしめてしまえたら
そろそろグラス 空にしようよ
種明かしが待ち遠しい

(探る腹と、待っている指)
2011.11.24
伸びすぎた髪が煩わしい
すこしだけ上を向いて歩くことにする
電気の数はだんだん減って
細くつながっている道から
最初の町へいけそうな気がする

やたら着込みたがるのは性格
混みすぎてる電車に乗り込んで
さあどこに運ばれよう
流れに任せてもいいんだけど
セーブもぼちぼちしなくっちゃ
なあ

信じるべき一つ一つ
丁寧に読みほぐして甘い香りがする
煮え切らない約束だけどまるで引力のようだな
そうやって蹴散らしていこう

疲れた
疲れたってベッドが待ってる
あとはもう片っ端から
ゴミ箱をひっくりかえせばいい

(子どもの遊び)
2011.11.18
ガラスがとけて冬はつめたくなる
かなしみの最中に羽をうしなった君は
きたない地上で這いつくばって
昨日までの安寧を見ている

ただ、
もう戻れないことばかりが
胸の中で割れるように熱をもって
時間がすぎたのをおもいだすたびに
ここは暗く

駆け抜けて街路樹は色をなくす
そのうちに枯れてしまうだろう
気付かないうちに
あらゆる悲劇も誇らしげな顔をする

会いたいとおもったひとは
みんな違う方角へ歩き出して
そのどれの歩幅にも
会わせることができないということ

絵のように整頓された正しさに
身を預けてゆけること

(正しい秩序)
2011.11.10
宝石がほしい
その瞳みたいに芯のあって光る

映画のみすぎだって注意された
たしかにこのごろは全てが脚本通りな気がして
ひどくつまらないよ

見慣れた風景を切り取って
額縁にかざったらちょっと異郷みたいにおもえる
空の重さに耐え切れなくて目を塞いだけれど
かわらない風の奏でるメロディーは
とうとい

廊下は走ったらいけない
きりきりと痛む胸は季節のせいで
しろっぽい窓のにごりもなんだか憎らしいや
このまま子どもでいたいなあ
永遠に
永遠に

(冬の憂鬱)
2011.11.10
睡眠欲に負けて
この星でも背負っちゃってる
冷めたゴールデン・ブレンド
きらいなあの子の指紋がついてる

音楽は廻り続けている
せまい部屋のここからそこまで
なにか線を踏みつけて行こう

嘘じゃないって嘘
真実なんてゴミのように転がっていて
つまらないよ

汚い肌の上に色を乗せる
暗くなる町並みに反して
いつまでも屈託なく
君は笑っていることだろう

(信号を待てれば)
2011.11.09
におやかに朝が終えていく
静かなる日影に
さめざめときみは泣きたがる

きれいなものだけ集められたら
こんなふうに胸 解き明かしてみたい
許されがたい受難の呼吸
泥濘に身を任す 壊れてもいいのなら

はじめから間違っていたなんて
言葉遊びもほどほどに
曲がりくねっていく気持ちをただ見てる

そこには理由はなく
燃やされた遠い記憶だけが遺跡のよう
感じることを思い出すのに
こんなに時間がかかるなんて

(ランプ)
2011.11.09
しめっぽい道路の匂い
さあーっと逃げていった雨
見慣れない誰かの町
国道をタクシーが走る

かわいた指先とくちびるで
ゆきさきを確かめて
静かに静かにやってくる
懐かしい日々を待っている

さっきまで隣にきみがいて
愛されたいなっておもっていた
さわりたいなっておもっていた

空っぽの言葉で私を気遣う
にせものの笑顔で私の心を奪う
ひたすら感じの良い文句で
私の頭をだめにする

あのまま眠っていたかったけれど

すべるような景色
滲みかけたライトの赤や緑
今日が昨日に近づいて
また明日はまぼろしになってしまった

(上野から幻)
2011.11.09
坂の向こうになにがあるか
もう知ってしまったから
哲学には飽きたんだ
くだらなくて空き缶が転げてく

電車に乗ってどこかにいこう
憧れたグリーンのラインは
すっかり生活の顔をする
それは素敵なことだろうか

買ったばかりの古本たち
積み上げて悦に入って楽しいわけじゃなくて
ここには朝も昼も夜もあるね
でもそんなこと信じられないんだ

どこかにいこう
どこまでいこう
「どこまでも」がフィクションだってことは
もう知ってしまったから

(そこにない景色)
2011.11.09
底は濁っていてぬるく
傷だらけの指先をていねいに舐めてくれる

すき
きらい
すき
きらい

逃げも隠れもさせてくれない
あかるみは影を食い散らかして

すき
きらい
すき

へし折られた気さえする
もともとしょうもない温度

きらい
すき
きらい

次に注ぐとうめいさ
世界と名づけるきみの朝
仰々しくて鬱陶しいほど眩しくて暴力的

すき

(油断)
2011.11.03
背骨に注ぐアルコール すこしキツくて
じんじんと波音がひびいているようだ
からっぽの身体にあなたの声を入れたい
真夜中から下り坂で頭がぼやけていく

悪態をつく色っぽい低い声
不器用な指
弱い視力で太陽を眺める

つまらない人だってわかってたよ
でも問題は理性に聞いたってしょうがないや
もう遅いなすべてが本みたい
憧れた街と浮かぶガラスの舟みたい

どこまでも脆く

足取りの軽さはバレている
次に言おうとしてる光まみれの嘘だって
絞め殺されてしまいそう
大好きだよ
死にたくなるほど大好きだよ

鼻から吸いこむ甘いにおい
リボンをほどくように脳までが溶けていく
明日会ったらどんな顔しよう
死にたくなるほど大好きだよ

(ばら色の狂気)
2011.11.01
情熱を花にたとえたり
冷酷さを雨にたとえたりしてみた
つまらない真昼の遊び
君とは話が合わないって気付いた

カーテンの柄
空が遠く見えるように躾けられた
おとぎ話はもうゴミ箱

ルールのない日々で
地下鉄は迷路で 君は眠りたがる
架空の地図にしるしをつけて
帰ろうとしてみた
とっくに還っていた気もした

まるい温度の中
出たり入ったりできるなら
ためしに一回だとか
そうだね

(ルーレットの役割)
2011.11.01
言い訳ならまだあるとおもう
指の太さにみ蕩れている
もっと近づいてみたら違うだろう
ガラスのショーケースみたいだ
ここの空気 いやもっとぬるいか

はじめてな気がしない ふしぎと
何回も何回も
そういえば夢で会ったんだっけ
この道はすこし薄暗くてひやりとする
影 滑る

語り飽きたエピソード
ぶれない愛想笑い 得意で
みのがしたけだるげな表情も ごまかして
ずっと聞いてみたかった傷の理由も
砂のように有り触れてしまいそう

こっち見てくれないかな
背の高さがコンプレックスでも
べつにいい 飛ばしてみて
ぎこちない手つきも冷めたコーヒーも
ずるい文面で ごまかして

こっち見てくれないよな

アクセル アクセル
ブレーキ ブレーキ

(インターバルは二人きり)
2011.11.01
さずかった道具もすべて
しまいこんだ引き出しのにおい
ほこりっぽくて目を瞑る
干からびているのは窓際の嘘

そっと耳を澄ますと
どこかで誰かもおなじように
夜明けを待っているらしかった

かなしいな
かなしいな
かなしいだろうね
かなしいだろう

ずっと遠くの町から
流れてくる水のぬるさ 知らないまま
大人になってしまうだろうか

暗号をかくしもったままベッドに倒れても
瞼の裏にさんざん描いた日々はおもちゃにもならない
走りぬいた雨の市街地 ネオンライトがひどく眩しい

今日もきみに会えなかった
今日もきみをあいせなかった

(いつかの憧憬のために)
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