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2011.10.30
爪きりがみつからない
いつものこと
絡み合う線と線 どこへいく?

時計がとまる
時間も止まる
そんなことはなくて皿を割る
やってしまった

こうしてつまらない一秒を消費するさなかに
ちらちらと騒がしく心にきみが映る
声も肌もことばだって手に入れたことはないのに
どうしようもなく懐かしく思う気持ち

ガラスの壁
向こう側

(日々とあこがれ)
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2011.10.30
てきとうに選んだ本をかばんにしまう
いつも乗らない地下鉄で映画をみるために
寒々しい窓の外は彩度のひくい日常
ありふれた輝きを閉じ込めるのはきっと魔法

吊り革はカーブでゆれて
うすく高い悲鳴のような音が耳にまとわりつく
だれも気にしない風景
くぐりぬけていく川の上はすべるように

必要のない旅にでよう
このままどこかまで北上して故郷なんて忘れる
でもどうせ染み付いた街の香りを蘇らすのは
みたこともない土地でも
同じだろう

終着点
しらない昨日が積み重なった今日まで
必要のない旅にでて
いくつか失ったものをあきらめてこよう
きっと清清しく

(敷かれたレール)
2011.10.30
淹れたてのコーヒーに安いウィスキー
てっとりばやく吸収したい
坂道をころげおちる

明けていく空の雰囲気
洗い立ての髪も肌も
すべて立ち向かう明日のために
新しく用意された

坂道をころげおちる

視界はぐらついて
おもしろい毎日がそれこそ宝石のようだ

きみについていくと道は段々細くなり
ぱぁっと次の光りをみたとき
懐かしさに首を絞められた
理性に嘘をつかれているなら
とびこむのも良い気がして

(裏と表)
2011.10.30
甘い味
となりのひとの影
混じりにいく
わざと

魚になれ
意味も目的もあるけど知らないまま
泳ぎつかれて
それで漂って

苦い味
まっしろの
星の集まりみたいな神秘
なぜかいとしく
糸を引く感覚

熱は甘い
他人の嘘は苦い

駆け足で走れ
どこにもいけないってわかったまま
不条理な気がする正確な街を壊せ
好きにしていいよ
もう

(ふたつの信号)
2011.10.30
手のひらで魔法がつかえたら
この体温をおしあててきみの内臓をおもうのに
ゆるやかに滅していく
気持ちを
文字にできるならいいのに

出会いなんか覚えていない
ふいに横切る四月の風
あれは夢だったかもしれない

もうじきに街は色をなくしても
季節感のない下品な音響で日々は恋を鳴らす

逃げ出せたらいいだろう
そんな嘘だってそれなりの正しさを
かかえているようにみえる

(会いたい苦悩)
2011.10.26
わたしと違う手の甲
すこしキリっとして彫刻のように
美しいっておもうよ
いいなあ

ほどほどに混みあう車内で
汗のにおいはとっくにバレている
せいいっぱいの思いで
視線をぶつけてるのに
窓の外を見ているでしょう
せつなくて
でも都合がいいんだ
夜はすべて映してくれる
すこし遠く
ふせがちな眼

きみだって誰かを愛するように
接している現実
一瞬でも永遠のフリをしてくれる
麻薬みたい
麻薬みたい

(思考する恋)
2011.10.26
赤いランプは消えよう
発車時刻をとうに過ぎていたね
ようやく
足を離すと影をうしなって
いよいよ孤独になった気持ちさ

眠りを待つのと
終着を待つのと
選んで
おなじ場所までいつか追いかける
ちからなく笑って見せて
くだらない嘘の夢

トラス橋、罠みたいに、空は青い
つきぬける冷たい空気を
視覚してせつなさが胸に滲む
きりとられてゆく風景が無常だ

ずっと思い描いていた
未来の物語を
端から塗り替える覚悟を
抱きしめている
ゆるやかに
望みが絶えて

(滞る夢)
2011.10.12
ふりむいたときそこになにがあったか覚えています
深く深く染まった湖の底
しずめた

かなしいので歌います
そう言って糸と糸をつないでいく
したためた手紙は旅のはじまりのほうへ
きっと行ったんだろうな

牛乳
コップ
トマト 爪きり せんたくばさみ
生活のどこかでドラマチックな他人と出会う
温度のこと
忘れよう

もうなにも手に入らないために
吊り電球の熱い光りを身体に溶け込ませ
指先を
狂わすために瞼を閉じる

(波と波の合間に)
2011.10.10
疲労が重力に負けて
まぶたが閉じる
ひかりは
鈍く

でも前には道が
のびて
後ろには錘のような影が
みえない記憶まで連なっている

赤いような
白いような
はじめての罪を
好きな形に切り取って
にぎりしめる

ここまで
誰も来ない
まっしろい冬の指先
つつかれて
逃げたくて

視線も磁石のよう
吸われる

(営み、おもたさ)
2011.10.07
あたりまえにかなしかったりする
歩きなれた道
暗闇でもおぼれたりしないこと
その場所
すっかり遠くなった水平線
この太い指の間にもからめとれそうだったのに

波が積もっていくようだ
すぎさる出来事も消えてくれない

ひらきっぱなしの窓
すうすうと呼吸をするように
流されていく今日の生活
影と影の距離
もっとかさねようよ
からだの奥まで熱はあるから
安心して
どうせ消える

ながびきつづける夢の結末
知りたいかな
知りたいよ

両手をあげて
目を閉じろ
芯から凍ってしまうような
愛情に身をささげなさい
でもね
武器をもたないこと
誇りにおもうなんてできないよ
ぼくには

(歪む背骨)
2011.10.05
はるか遠くで 遊んでいるようにみえた
むかしから同じ場所に立っている君
光の数 わからないくらい
眩しいみたいに平坦だ

歌も
歌いたい歌もない
足取りだけがいやに軽く
振り向きたいのをこらえていた

風は許す
今日の泥濘で眠ることを
私は傷つくことで
次のなにかに出会えないのに

流れる
流れる

(賑やかな残光)
2011.10.02
偶然拾った石ころが
きみだったならなんておもう

はでな下着が吊るされている
アパートのベランダ
真っ青の壁はこの世界には異質のもので
おもわず吐き出したくなるような
珍味だろうか
なんて嘯く

漂って
終着しなくて
夏の終わりは湿っている
使い終えた花火のように

日常が日常として
清潔に並べられているその一角で
だれかは絶望する
同じような日々の細部すべて
すりへっていく未来だと
知るから

大事に握っている
くだらないもの
崇高なもの
手帳はあるけれどペンがなくて
言葉を諦める
ああ!

混みあう改札前
むかしの友人たちの影はみんな急いでいる
同じだ
同じだった
でもわすれさってしまう
惰性でも
理想でも
ここにあるものはそれなんだ

早歩き
すりぬける波
もうずいぶん慣れたものだなあと
階段付近のドアに吸い込まれる

(眩暈)
2011.10.02
おぼれているから助けて
胸の奥でちょっと呟いてみた
波に見立てたカーテン
じわり
西日が染み出してくる

すぎさった甘い日記のようだな
通りすがりの往来も
冷たいと指摘された今日の手のひらも
慣れない靴ではしゃげない君も
みっともなくて見ていられないな

すこし離れてあるこう
ここにいるふたりは思い出じゃない
ただ眠りに飛び込みたくて
足踏みを

もうちょっと
コップを傾けて
点った街の明かりを集めよう
帰ってきたような気がするきみの腕の中
はじめての場所が
故郷のように私を撫ぜる

(朝までの左折)
2011.10.02
花びらを
ていねいに落としていく風のような
しずかな吐息が胸に吹き渡った
今あなたの速度を
ようやく思い出せそう

逢瀬は尽きることなく
いつだって楽園で遊んでいた
抱えきれないほどの未来が
もう待っていないこと
忘れそうになった
だめだ

夜がちかづいてくる
言えなかった思いは液体のようにほどけて
ふたりの喉を濡らしていく
惰性で動く
目を閉じる記憶なんてなくても
眠っていたね

覚えてしまった温度より
なくしてしまった言葉のほうが
多いだろうか

(ジェンガ)
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