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2011.09.30
肌のよごれを落とすために
太陽を浴びる
ふるいモーテルの看板が見える
凌霄花のうぜんかずらの花が散るころ

当たり前だったはだしの日々にも
いつしか恥じらいを持った
きみは
もう目も合わない虚構の人形

季節の終わりを告げるような
長い雨
ふりそそぐ
きみとあるいたくだらない日々の縁
ぼうっと浮かび上がる優しい記憶も
流していく
静粛に

(いつかの恋人)
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2011.09.30
つよくつよく抱きしめてみて
切ったばかりの爪で
ブラウスの縫い目を壊してみて

オレンジジュースの缶
ぎゅっと潰して
足元に置いた
歩道橋のてっぺんは
すこしだけトクベツで嬉しい
見下ろす道路の
流される自家用車
みんな気違いじみているなあ
だって急いでいる
こんなにもゆるやかな時間の海に
溺れる楽しさも知らないで

ねえ今から
いっとう濃い空気を吸い込むよ
転ばないように気をつけながら
手始めに目を閉じようよ
勝手に冷めたりなんてしないで
ほら
閉じて

この夜
街が饒舌なうちは
逃げも隠れもできるってこと
あたし、知ってる
触ってみて

(ガール・ミーツ・アーリー・ナイト)
2011.09.30
聞き耳を立てる
朝方の廊下
蛍光灯に集まる虫たち
ねえ
家はどこ

つめたい電子音は
いつもあめ玉みたいだから
口にいれたくなるけれど
すぐに裏切られる

色もなく輪郭もない
直接あたまに刺さって
きもちがいい
悔しいくらいに

歩き出すことに決めた
終着する気配のないことが救いね
大いなる

(自由意志とドア)
2011.09.30
祈りは夜の底にしずむ
指先は水にのみこまれて
鏡は瞳をうつしだす
誰かの背中にもたれるような
不安の中で
眠れるだろうか

檻の内側で
石を見つけた
ちいさな芽を見つけた
どこまで探し続ければ
失くしたものを思い出せるだろう

流れに身を任せられないで
上手に歌えないことを理由に
うずくまった
うばわれた

ここに立っているだけで
苦しいのはどうしてだろう
満員電車が夜をとおりぬけて
私の家まで運ぶのに
星の明かり
数えて
うるさい足音
消して
消えて

(つぎはぎの夜)
2011.09.30
すこしだけ風が吹いた
慣れきった道は目をふさいで
歩けるね
色がひとつずつ抜け落ちて
町は絵はがきのようになる

旅人の背中
余計な励ましなんかを与えることも
すべて赴きみたいで
前向き

なにもない場所まで行くつもりだから
今 靴を新しくしたって
いいんだ
いいんだ
すべては粉のように散らばるから
花のように甘く空に溶けていく
下手な口笛

見送りの影は息を潜めている
坂道をくだったところ
出会うはずのない人々の歌が
絡まって
昨日までの
やさしい気持ちを押しつぶす

とても健やかに

(旅はモノクローム)
2011.09.30
もうふとももの辺りまで毒がまわってきた
教科書を破ったの
誰かに見られていたっけ ねえ
缶コーヒーが飲みたくなって
自販機まで凍える

小さくなっていく未来との距離
駅まで5分と詐欺られて歩かされる
さら地のあいだ
縫うよう

まいにち
循環
同じ箱
他人の夢がゆれている
風船のように浮かびそうで
天井に行き着いてつめたい頬をさわっている
UVカットの広い窓が街を美化するから
今日も生きてこれたような気がする
ねえ
笑ってくれ

手提げ
おいていきたい重さ
つらい膝の痛みはただの生活
帰る場所なんてある
死ぬほど吐くほど転がっている
ねえ

(繰り返しと昇降)
2011.09.30
帰りたくなくて
ライター
ほうる
見渡すかぎり深い青の名残り
さめきった指先がそれをたぐる
もちろんスカして
ふて腐れて
うつむく

飛び跳ねた
首のあたり 手をあてた
街の明かり 嘘みたいに消えた
まぶたの裏に嘘はない
落ちかけた
浅い川

風が前髪をばらしていくように
手に入らないピースが落っこちた
遠い穴
短い両手じゃ足らない
足らない

優しくなる
夜の温度が
身体も心も関係なく癒されていくから
嫌いなんだ もう
大嫌いなんだ

(日没は駆け足)
2011.09.30
橋の向こうまで走っていこう
その横顔がいつも
わたしの胸をくすぐって
ひどく
景色を歪めるようだ

地図で見た川のほとり
指先でたどるよりも清々しい
全身の呼吸
泣きたくなるほど満たされることについて
悔やんでしまう

会いにきてよかったな

言葉をくれない君の存在感で
有り触れた日常がぐちゃぐちゃに
なっても

日記を書こう
名前を書こう
天上まで昇っていくわたしの熱
踏みしめる奇跡のような瞬間ごと
いつか轍になるだろう

(感傷に釘)
2011.09.30
眼が眩んで
たちどまると
ただそこには世界があった
悲しくなるほどの
手がかりはないけれど
彫刻みたい
染まらないみたい

ひとつ、ふたつ、みっつ
両手で口を塞ぎながら
誰かの声を聞いている
しーんとした
暗がりの中の沈黙
いとしくて抱きしめたくなる
私との対話

産まれたときから
ここにいました
持っていました すべて
たとえば謎解きのような少女時代を
買ったばかりの本と一緒に
鞄に仕込んで
わらっていました

(必然の邂逅)

2011.09.30
また見逃した
熱の行方
夢見るように歩けなきゃ
傷なんてここにはない

速度計確かめて
打算的なゴール
まばたきも煩わしい
世界との連合

ぷつりと浮き上がってくる
組織の中で歌う
再生の儀式

また見逃した
巻き戻せないことも
すべて
落書きのように置いてきていた
痛いのは気のせいで
ただ
縺れていく
ライン

(痛覚を結ぶ)
2011.09.24
指先がぬくもりを見つけた
故郷から離れても
つめたいひかりが降りてくる

遠くへ
ゆくために持ち物を減らした
枯れてしまった花束なんて
たいせつに抱えていても
安らげない

車の中は
とてもしずかで
フロントガラスの向こうが
別世界みたいだった
あなたの手の大きさを
初めて知ったみたいな表情
しようかな

喧騒をくぐりぬけていく
心まで膜をはる閉塞
罪が美しくみえるほど長い橋を
渡る

夜がだんだんほどけていった
当たり前に迎えた新しい日だ
そうだね
でも背中をむけていたい
どこにもゆけないまま走り続けて
消えたい

(昨日まで時速100キロ)
2011.09.24
夜は深まりつづけるのに
いつのまにか浅瀬についた
あかるくなる
街並み
きれい

たしかな一歩の
軌跡もすぐに消えて
風は土になじむ
かなしいくらいなめらかに

靴を
たとえばぬぎすてて
国道沿いを歩いてみたい
うるさい自家用車の列も
亡霊みたいで
しずか

服を
たとえばぬぎすてて
熱いシャワーで汗を流したあと
もういちど走って
濡れてしまったり
つめに絵を描いてもらったりする
想像をした

(ルート)
2011.09.24
赤いのを青いのを黄色のを
水に溶かす
どのくらい闇に慣れたらいいだろう
朝焼けに染まるのに

つまらない映画をみたあとの世界は
饒舌に語りかけてくる
陸橋
のぼって一番上で何が見える?

「言葉をなくすほど
 血管がはちきれそうなほど
 遠くの景色が見える。」

空気をいっとう深く吸い込んで
吐く
それを本にすべりこませる
めくりづらかった紙の一枚一枚が
思考を蹴散らしてくれるかな

目蓋の裏側
数え切れなかった傷の数
急に温度がかわったから夢のようだと
呟くと
いっそう淡く

(メルティング・アウト)
2011.09.24
どこかに行こうだなんて欠片も
考えたことはないのに
雨の日
ゆらゆらと落ちてくる信号の光に
誘われないことがちょっと悔しい

なんだろう
でも帰る
鍵はどこ
たぶん鞄
小さいポケット
ファスナーぬれて
錆びたら
いやだな
ごみになる
なあ

横断は得意
車みたいに
ラジオがあったらもっといい
まっすぐの道を
まっすぐ進んで
新しいものはなにもない

ここまでずっとひとりだったような
気がすることもあるけど
ぼつぼつと心に穴をあけていくような
無数の水滴にせいせいしてる
だって孤独になんてなれない

(帰り道、ひとり)
2011.09.20
手に入れることにおびえる
そんな傲慢さを
たいせつにたいせつに抱きしめていた

雨音がしずかに耳を染めて
遠くなる町並みを
眺めていた
バスは停まらずに坂道を降りていく

どこにもいけない私の
細くない手首をつかんで
いまにも走り出しそうなあなたは
唇をかんで
下を向いていた

滑らかに風は消えていく
来た道を帰ることもできただろうか
ゆがみきった窓の向こうには
かすれた
はるか遠い日の外れ

まぐれでもさわってしまったことが
まだ青い胸をひっかいた
そうっとつけた足跡
実も蓋もなく祈ることだけが
すべての救いであるように

(少女の誤算)
2011.09.17
頼りなく揺れて
ふくらんでいく青いカーテン
散らかった部屋に
風がすこしずつ流れ込む

甘すぎない眠りに
肩を叩かれて
そっとまぶたを閉じる
遠い陽のにおい
いつまでも変わらないように
祈っていた

焼けてしまった肌を
いたわるようにぬるく
きえる時間と
きえない文字の波に
飛び込む寸前

息をとめた

まだくるしい
まだくるしい
ペンを執っても吐き気がする
吸い込む冷たさに責められる

まるで
たいらな日々
円い優しさの海に
いつまでも浮かんでいるような
気がしても

(ブルーシート)
2011.09.17
まずい酒をおいしそうに飲む友達
ふるえる指先をあっためてあげたくて
笑うことしかできない

教室の温度
きゅうに懐かしくなる渡り廊下
聞こえなくなった

それぞれの未来が石ころに見えた頃
痛くない腕に包帯をまいて
読みもしない本を鞄にいれて
走っていた
気がする

地味なピアスをつけて
交わす言葉すべて
あたらしい傷になる前に
とけて消えそうだなあ

定期は遠くまで運んでくれる
乗りなれない地下鉄について話したくなる
同じ景色に立っていたこと懐かしくなる
記録の内側で

じんわりと滲むような照明

次の場所へ行く
駆け抜けないように気をつける
ほどほどに息をする
泥まみれの身体を隠すように
あかるくなる
きみの髪

(18)
2011.09.17
ほしかった本を
ようやく見つけることができた
キラキラの帰り道は
水を湛えた皿のように
すこし傾けてみたくなる

ずっとへたなクロール
人の波はぞくぞくと破れて
長いシートに流れていった
どこか懐かしい
しらないひとの顔

あ、よぎった
いつの話
なまぐさい日常のひとかけらなのに
夢の話
かもしれなくて

くるったようにおかしい
次の電車まで七分もあるだろう

渡り歩く
どんな季節だって
繋ぎ目だけが早送りみたいで
いつのまにか遠くにいる
あなたの
影を踏もうとしたこと
たぶんすぐに忘れる

(栞のこと)
2011.09.17
与えた言葉が水になる
すべてくりかえし
風は川岸を迷い沈んでゆく
溶けきらない気もちを
バースデイ・ケーキの飾りつけみたいに
おしつけあう

橋を電車がすべっていく
見慣れたラインも今日はよそゆきに見えた
夜になればもっと
もっと

あわい期待を砂に埋める
罠のような熱さ
両手をひたしてむかしのことを
思い出した
まだいないひとへ捧ぐ物語
こんなふうにつないでゆけるって
知らなかった

(昨日の続き)
2011.09.17
よわい光が頬をこすってくる
ギリギリ映らない顔
教えてくれるのを待つしかない
ゆるぎある約束

果てしない喧騒のすみっこで
つかんだ紐をはなさないように
しずかに息を選んでいる
滑稽なやりくちだな
ドアは開きっぱなしだし

ここから覗いてみえるもの
近づきそうだと思っていた錯覚
ふりだしにもどる

はじめからなにもなかったと
気付くのに時間は足りない
名前をわすれないでおくこと
違いをきざむ遠い音響
あなたがひびかせているようだ
波の音
懐かしいでしょう

こらす
こらして
手に入れたくて

(白い暗やみ)
2011.09.17
目の奥の
糸がぎゅっと結ばれているところ
痛みは苦くあざとくて
じんじんする
長引きそう

浮かび上がる白い輪郭は
だれかのもの
待っていると聞こえてくる
連なる箱の行方
気になっている

意識をほうる
近くも遠くもない場面
骨の深みまで染み出す後悔に
そむきたいなあ

いつもより高くなる熱
手のひらは鈍感でも
目線が突き刺すようで
わかる
わかった
わかっちゃったよ

(醒まし方)
2011.09.15
薬は利き手に握っている
汗は滲んで境界がぼやける
慣れない歌をくちずさんでいる
誰かのまねをしたがる気持ち
わかるよ

教室はせまかったこと
わすれていた
開きもしなかった教科書にだって
学ぶべきことはあったな

時計は音をきざまなくなる
叩き壊したい黒板の厚さ
届かなかった画鋲
むだに傷つけるふわふわの壁

会いたい

手にした孤独を粉にする
干からびた憧れを
粘土みたいにいじくって
かたちにする
つまらない夏の終わり

ベランダの床は軋む
青いフェンスの向こう
行き交う子どもたちの声
ひかりは平等に降り注いでいる
同じ色した帽子が
いよいよ風にとばされそうだ

(太陽の切っ先)
2011.09.15
ぐるぐると回る
思い出はすりきれる
巻き戻すことができたって
どうせ同じところで
ミスる

会いたい
と言いたい
なんの約束もないのに
頭の内側で声が鳴り響いている
つめたいまま

溺れるより盲目
どこまでも走っていける
心地いい痛みでも
えぐられつづけることに
慣れない

ふれあった瞬間
すべては始まった気がしていたのに
終わらないものがたりは
静かに首に手をかける

目を閉じたくない
まだそこにきみがいる

(いつもの距離)
2011.09.15
ただ見つめていると
からだのおくが沸騰して
急にガラスかなんかで切りつけられたみたいな
傷ができる
もともと美しくない私の肌は
みるみるうちによごれていって
誰にも見られたくなくなる
あなた以外
みんな植物みたいにおもえるから
逃げ場がない

水をのむ
水になりたくて
およぎたくて
水をごくごくとからだに入れていく
ひろい水槽でひとりきり
呼吸のありかを延々とさがしては
くるしいって言えないまま
沈むだろう

どんな魔法で
ここは極彩色になる
不感症が治っても全身が痛覚で
なにもしらないあなたが麻酔をだめにする
ふれてみたい
おもわされては
かくしきれない傷が増える

わらってください
それだけで激痛のはしるわたしを
かわいそうだとおもってもいい
あなたなんか居なければよかったな
好きで
好きで
好きで
好きで

(おだやかな凶器)
2011.09.15
ラブストーリーは
わたしの真横でするすると編みあがりそうで
それでも目はとじたくなくて
はじっこを舐めて
苦くて安心する

暑い日差し
ほのかな期待で見知らぬ街をゆく
だれの影
似ているなんてこともないけれど
ずっと焦がれているから

おかしいのはこっちのほう
安全なラブストーリーは
わたしの真横でエンディングを迎えるだろうか
つまらない映画だ
小さな傷をたくさん抱えて
飛び込むみずうみを探しているよ

それでもまた今日は晴れて
憎たらしいほど透き通った青い空は
いつまでも
ゆるしてくれない

(ラブストーリーは低速)
2011.09.15
濁りきったとおもっていたのに
底はまるで砂場のように
キラキラしているのが見えた
もうとっくに
会えないかとおもっていたのに

みじかい指でさぐる
はじっこでも重なり合えたら
良いんだろう
それがほしかったと笑えるよ

どこまでか嘘をつく
傷つけてあげたいから
いつも夢のようにあらわれて
燃え尽きてしまうきみのやさしさ

どこまでか嘘をつく

(つよがり)
2011.09.15
まずいコーヒーを流す
甘ったるい頭痛とたたかいながら
電話はこないまま
窓の外の日が暮れる

しめきったカーテンの向こう
タイミングを失い続けて
降りれなくなった少女のわたし
名前を呼んであげることも
できない

迷い方もまちがえる

わたしにはめぐりつづける思いが
身体をほてらすのに
どこかでは
すでに忘れ去られた遠い日の熱
乱暴に破りとられることもなく
白紙のノートは溶けていく

飲み込めない
いろいろな
正しいことに支配されて

あこがれを

それぞれの道までひきずっていこう
往生際の悪い
あの決断も運命

(交差しない道)
2011.09.10
いつもと同じ朝に似ている
じわりと熱の浮上するまでに
きっと帰っておいで

身構えて悲しいなんて
うそつきだな
ゆるされて苦しいなんて
エゴイスティックだな
もういい

呼べば飛び込んだよ
って
あとからこぼれおちてくる
しくじったことばかり
忘れないで
誇ってみて

(行き違い)
2011.09.10
ずるい
その髪のにおい
太陽が散らかして逃げる

そこまで早歩きするから
すこし緊張したまま
遊んでよ

聞こえなかったことや
見えなかったことが
いつまでもするどい切っ先を
ふるわしている

ねがい
そんなにも甘い
不器用なやりかたで
跡が増える
痛みもないのに
気付かないふりを重ねる

(ためらい傷は平行に)
2011.09.10
砂のこまかさに気付いた
手をはなしたとき
すこしつよい日差しと風
転ぶことを受け入れたら
深い場所までいけそうで
よかった

どこまで疑おうかな
眩暈の理由をさがしている
言い訳だって上手になって
うそみたいに景色はかわった

なにを見ていることで
認め続けることがむずかしくなって
流れていくだけ
沈んで
消えるなあ

延長していく糸の
織り成す美しいすべてについて
忘れていく
塗りつぶして
選べないほうを選ばない未来を
消費していく

(熱の行方)
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