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2011.08.30
帰り道は変わりなく
西日はいつも横顔を照らす
動き続ける秒針も
あの日々とおなじ
雑踏にしずむ

まどろみたくて腰掛けたベンチ
懐かしい景色でも
見慣れたひとの足跡 残さない
後書きのような場所

祈り
重ねて声も遠い
やさしい気持ちを連れて
迷い込む
何度でも

嘘のように平坦な
やすらぎにあふれた今日
はじめからつくること
諦めていたなんて
信じない

(流れ来たもの)
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2011.08.30
背伸びして届いた気がした
深い青のカーテンをひく腕
呼吸 たしかで
ふたりには名前もないってこと
わすれそうだ

なあ
秘密は時に甘く
にげみち探す僕らを照らして
傷をさらして絡まった
しっぱいなんてするはずじゃなかった

淡い夢のすべて
数え切れない星もひかりを絶やして
気づけない
安らがない

(遠い星)
2011.08.30
ふいに強くなった風に
潮の香りと
前髪がうっとうしい

映画のような街だね
声を交わすたびに
ことばは熱を帯びて
暮れるのが待ち遠しいみたい

体がおかしい
思い通りにいかなくて
下手くそだな

ねえあなた

旗の揺らめき
ぶつかって砕けていく波に似ている
焦る気持ちも
足りない判断力も
すこしずつ角がとれて

目を
開けたまま

かたちを変えた恋が
そっと夜明けを迎えるように
白くなる
旅に出るたびに軋んでいた
こころの在りか
しらないふりしてる

いつまでも
立ち尽くしていよう
感じなくなっちゃうまで
すれ違い続けようよ

(切り札)
2011.08.30
巨大な影が踏みつぶしてゆく
未完成の境界
できるなら走りたくて
この先まで

ライトは弱り
まぶたは厚くなる
みえなくて聞こえない
頼りない印
汗でにじんで模様はゆがむ

色違いの世界 端っこから夜をとかして
光らないひとつに飛び込もう

希望は
疑う余地もなく美しい

疲れるから

(夜明けの消灯)
2011.08.19
懐かしいフレーズが
口からこぼれ落ちた
ずっと立ち止まっているうちに
世界は転がっていて
落書きのようだなあ

そうだ
今日はあるいていこう
なにも責められなくても
誰も知らないから

持ちものも
ほしいものも
忘れものだって
気付かずにいればよかった
こんなふうに笑える
些細なできごとを大事にしまう

遠くへ
行ってしまった
星が見えて指差して
うたがうこともない深い炎
とまらない流れに
胸まで浸かっている

(おいかけっこ)
2011.08.19
運わるく薄着の
今日の夜は凍るようだ
いいわけを選びながら
しっかりとした歩みで数える
もうすこし
きっと

派手なスニーカーで
ぶっ倒したい町並みの誰か
うるさくしないで
錆びた鎖でしばられるみたい

ほんのいっしゅんの
過ちなんかを
覚えていられるのはどうしてだろう
波のように粉々になる
そんな決まりだったのに

変わるものなんてない
愛されますように
いやされますように
憧れはいつも後姿

(飛び出したあとに)
2011.08.18
夜中
急に降りだした雨は
むかしからの友達みたいに
私の肩を叩いた

ずっと待っていた気がする
目を醒まされたくて
仕方がなかったから
でも

あなたはすこしも
私をみなかったけど
そういえば私も
あなたの目をみていなかったね
ただ、となりにいるのを
知っていたよ

私たちはふたりだった
あのとくべつな時間だけ

子どもみたいに投げていた言葉も
いつのまにか少なくなって
ぽつり
静けさに並んでいる

すっかり冷えたようで
まだ残る熱を
にぎりしめたまま
やさしい声を聞いている

大丈夫だよ
って、言えた

駆け足で逃げていく
喧騒のあと
手のひらの温度
消える

嘘だよ

泣かなかった
たぶん泣いてもよかった

(夢のような話)
2011.08.18
背中にひとすじの
光が射している
ゆっくりと垂れ落ちる
まるで鏡のような眩しさで
世界をもうひとつ
名づける

かすかに
聞こえる気がする歌も
頭の中でくりかえしている
気付いているの

その花瓶がとても美しいね
不似合いな台詞と
いっしょにふりかえる
また影だ
こちらにはくらやみが
動物のように待っている

目は閉じたままなの

(exit)
2011.08.09
よるは/水の/底
にごっている。

濃い空気を
胸いっぱいに吸っても
永遠に足りないような
気がする。

踏み切りのそばまで行って

ああ、きみの背中、
なんだか
スティル・ライフのようだな。

青い波、
ふるえる。
肺の奥まで共鳴して
きみが待っていたものを
つかみそうになって
つかめないでいる。

目を細めて遠く
ふたつならんだ明かりが
もうすぐ
近く

ああ、
この一瞬を千個に分けても
出会えないんじゃないだろうか。

私は/ピンを/ずらす
と、

君はまだ別の世界にいた。
すぎさった光を記録しようと
ためらい傷のような電車の跡を
いとおしげに眺めていた。

たぶん
ここで息なんて出来ない

(泥濘と加速)
2011.08.07
ざっくりと切りとられている
世界をつくるやり方をゼロからまなびなおしたら
みえるもの
みえないもの
すべて糸になってもつれてくような

聞こえている汽笛の音
たかく消えていきそうな青のにじみ
そまりきらない夕立のにおい
迷子になってしまおうかな

一歩踏み出すまで
かんがえごとをしていた
本を読むふりをして
ほうけていたんだよ

波の
しずかに迫りくる様子
ふっと肩越しにひかりがさしている
なにかを匿う
あざやかに

(隠れ家)
2011.08.04
ついに漂着した朝は
まっしろくて水浸しでカーテンは透ける
明るいな
きみのよわい視力
それに傷つけられたわたしの背を
すこしぴんとさせるようだよ

ねむり
に、かたちをあたえようとすると
氷みたいにすぐ溶けた
よわい信号で肯定をくりかえすね
でもそれ嘘じゃないでしょう
でも


 窓、
 動かないほうの景色
 心なしかガスっている見慣れない町の息
 思い出をつくるように
 はじめから目を凝らしていた
 もくろみどおりに時刻は進んでいる

 終点
 プラットホーム

 あ、
 また同じ場所にいるよ
 昇華できなかった、体温がにせもので、見えるものすべて物語り
 で、かなしみもやさしさもまるで同じ色に染め抜いてしまった、
 きみの足りない言葉を愛し、よりかかってしまうようなつまらな
 い結末、匂いや声、歯切れの悪すぎるやさしさたち


きみの名前を何度かつぶやいた
ギリギリの臨場感をつかいふるしていく
立ち止まっていたいのに
果てしなく明るくなっていく底なしの夏

(七月と煙り)
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