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2011.05.29
氷がとける
オレンジの海
マドラーに触れる
青い手つき
そこに月が沈むんだろうか
マークでいるのは疲れたと言って

からんと鳴る背徳の共鳴
しょうもないきっかけ
LEDの下品な光をグラスは映して
安っぽい話の続きを催促するみたいだ

名前のない夜がまたひとつめくれて
聞きなれているはずの旋律も
水滴のように落ちてくる

氷がとける
オレンジの海
マドラーに触れる
青い手つき
もぐってみないとわからないけれど
きみのまつげ
きっと濡れている

(コクテール)
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2011.05.29
かなしくなるために嘘を吐いた
ガムよりも飴が好きだったあの頃
何度も何度も何度も手に入る夢を
大事にしてポケットに隠していた
つらい
涙目でうったえる
馬鹿だと言われて叩かれてみたいなって
おもって

 電気の糸をひっぱる。

上映会は終わり
暗闇に慣らされた瞳で
すくえるだけの光をすくってしまおう
どうせ飛んじゃえばまっしろなんだから
くだらなくてもちょっときれい
でしょう

つくりかけの朝を誰かが吹き飛ばして
すべての本は閉じられる
ろうそくに点る小さな火のように
ゆれる眩しさがそんなに

 こわかった?
 信じられないよ。

リキッドにあこがれている僕たちは
逃げ場のない迷路で息をひそめて
だれでもいい、熱っぽい耳打ちを
待っている

こういうの

味のしない世界の色は相変わらずブルー
夢中で鉛筆を動かす
きみの背中も
同じで

(ふくれた熱)
2011.05.28
どこかへ
視線はからまない
手のひらですこし空気をつかむ
ふっと気付いたとき
ホームは水浸しだった
いそいで

春の終わりを告げる
しずかな風、
はたかれてゆれてしまった影
とりもどすのは億劫なんて
うそを

粒子のような背中の数
ぼやけてみえない約束の日々
パチリときめて
はまらないピースでも

(spot)
2011.05.14
いつだろう
手に負えなくなるのは
夜をはがしつづけても朝にならないと気付いたとき
伸ばした爪もにくらしくなって
そっと目をとじる

薄い月明かりを
こぼさないように両手で掬って
いっぱいになると
ちいさな舟をしずめるのにつかった
飽和
というやり方

もう待てない
待つ気もないのに

まだひとりで数えている

(月、ぬれる)
2011.05.13
シャワーのあとに服を着なかった
すこしめんどうで
瓶のふたに指をかける
栄養、
摂りたくて

ねえ目を閉じろ
楽しいとか楽しくないとか
とりあえず気にしないで
いいよ

白紙
っていうのが結局は
すきなんだ
つくりかけの思い出たち
だきしめて
愛している
臆病かな

枕のしずみぐあいを
いまさら確認して
ブルー
でもかまわない
満ち足りるなんてゼイタクな発想だ
転がっていろ
転がっていろ

(斜め前は真夜中)
2011.05.13
トマトジュースの喉ごし、気に入らないざらついた酸味、砂場まで走っていこうなんて考えていた、朝焼けのうすいひかりは手抜きの水彩みたいだから。もっと冷やして、かたくして!直視する鉄棒の錆、むかし好きだったひとのことを考えながら蛇口をひねる、手首、どうでもいいんだ、手首。じゃばじゃばと落とされていく透明の痕跡が、まるで昨日(或いはあした)なんてなかったかのようにアスファルトを濃くする。排水、排水、公園の片隅、結局読まなかった古本は積まれてちいさな日影をつくっている。まだ薄い、全然薄い、踏み壊してもいい?――ばさばさの髪をかきむしったらまたすこし刺さる、ぷつり、波縫いは得意じゃなかったんだ、すぎていく時間とブレる視界がわずらわしくて、ぷつり、ジッセン、破線、点線のようだな、この信号。ぷつり、刺さる。痛いのとは違っていて、驚くのとも違う、もっとこう直接的な何か、そこに距離なんてものはない、ぷつり、刺さる、赤い。パレットから流れてくる無調整のまぶしさ、光っていうのはつまりはそういうことだったんだろう、赤いのが好き。ひたすら白くて明るいのに目蓋の裏まで塗りつぶされているのはどうしてだろう――鈍行、通過する。橋の向こうへ。くちびるをぬぐう、なにかおかしくて歯を出してわらう。これは傷口じゃないから。まばたきをして、乾いていく、ざあざあと揺れる木々、空気の切っ先は研がれて鋭く。耳障りな風の音、びゅうびゅうと鳴っている時計のした、水のない池に落ちている小石をあつめて、円くきれいに並べる。

手厚く葬るように空き缶はその中央に捨てる

(光は赤いのが好き)
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