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2011.03.24
卵のからで身体を傷つけた
まっしろい液体の上にねころがっていた
埋まろうとしたらどこまででも
するすると連れていかれてしまうような

じぶんのにおいを嗅いで
まわりを眺めている
つみ木のような車両が目の前をゆく
点線は実線になり
いつのまにか冬はもういない

つめたくて凍りそうな朝だったか
あつくてはがれ落ちそうな夜だったか
おぼえていなくて悔しくて泣いた

傷ついた場所から血がでてきた

しばらくして
まだうまれていないっておもいだした

(ここよりすこし暗いところ)
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2011.03.24
真っ白だった瞳の中に
わずかに傷がついて
ぷつりぷつりと水が浮き出てくる
まぶたを閉じてもまだ青い

ぬるくなった風に
落書きのような声が絡まる
あまいような にがいような
懐かしいような

ほんのすこしずつ
世界をかきまぜながら
あるいていく

色から色へながれこんで
ぐうぜんの脈ができあがる
つぎに開いたとき
なにかがこぼれてだしてしまって


見上げて
ちいさな針で
刺されたようなきもちがする

だれかにことばを告げたくて
吸い込めば肺までが春

(肺までが春)
2011.03.08
秒針は夜をぬいあげてしまった
とうに燃え尽きたひかりの匂いが
てのひらに乗っていて
眠れなかったよ

手紙を書くのに
インクが切れて
雨音がゆびさきにしずむ
額縁の外
みているんだね

tick,
もぐった海は枯れてしまって
砂場でだきあうふたりは
子ども

まっくろになるまで遊ぼう
まっくろになるまで遊ぼう

まっくらになるまで待って
もう眠れないんだよ

(チクタクチク)
2011.03.08
いつのまにか足首のかたちが変わっていた
このところ続いてる春にしてはひくい気温のせいか

映画館でまぶたにふれたりだとか
苦いコーヒーを胃にそそぐように
うまくできないことだらけ
罫線がじゃまなノート
燃やすよりも破りたいとおもう

動物の顔をしたひとたち
にげばをつくる器用な言葉は
ながびく懐疑に歯止めをかけたりしない

はやくとびらを開けたい

今ならどこまでも走れるような気がした
その途端だ
風という風がわたしを切りつけはじめたのは

鼻腔から侵入してくる
だれかの思想は朗らかに巣をつくる

ふたつきれいにならんだ椅子の
あたらしさに目を細めながら袖をまくった
撫ぜたかったいびつな背骨はもうなくて
きみはまったくの無味でそこに立っていた

(らん熟)
2011.03.05
あおい手のひらで
わたしの目を塞いで
ながい廊下の壁
つめたい
あなたの匂いがする
つめたい

会いにきてね
約束の日はどうしても
濃くなる輪郭の
まばゆい暈
だきしめると消える
わたしもそのなかに

ゆびさきをはじく
丁寧な余韻
あなたの
器用なことばづかいに
ころんでしまう

わたしと
あなたのあいだに
果てしなく遠い歳月が
ふりつもっていつのまにか
かたちが
かわってしまっても
いい
ゆるさなくていい

くちびるをなぞる
かたいあなた
吸いつくような滑らかさ
つめたい
はいってこないで
つめたい

(落ちてしまう)
2011.03.05
空気が背骨のかたちになる
他人行儀な文面が
わたしを迎えている
まだ昼

駆け出す足の傷
みえないふりをしてくれて
でもそのやさしさは
彫刻刀みたいだったから


閉じる、終着点
その
アスファルト

空気が呼吸のかたちになる
縁取られた先端は泡立つ
おなじようにあなたも赤くなる
もう夜

そんな嘘
超える、町並みはたとえば絵本
あまくてあまりにも棘のある
みらいじゃないんだね

降り立って

(巻き戻し)
2011.03.05
うまれた場所も
もっている言葉も
すべてちがっていて、
今日もそらが青い

眠れない痛みに
頭を差し出して
たたかれるときを待っている

麻痺してるんだ
きみとはもうおわり

断ち切るための泣き顔を
うれしそうだとおもっていて
はなした手を
つなぐと
影は消えてしまったんだ

おぼえている
言葉も
すべてちがっていて
朝はいつも白い

(握る手)
2011.03.01
雨降り
てのひらもちょうどよく
ふたつあって
私はくるまれる

ふとい傘の模様
まどのない
白い部屋
おおきな積み木をくずす

わかりあうことが
下手で

いつもひとりきりの
足音を響かせて
駆け込む
まぼろしのようなポケット
詰め込むのは
きのうみた夢

両手を伸ばす
かわいい君

(ふたつむすび)
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