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2010.10.31
すこし前までは水の中にすんでいた
気がする
見えるものすべてふやけて
この手にふれるものは悉く
青くて
くるしかった

きゅっと息をとめてどこまでも沈んでゆける
群青
いやもっと濃いな
笑う君の荒れたくちびるから
次々ともれる泡
浮かせて 集めて
嘘吐いたね
甘いとおもったんだ!
食べたことのない他人の味が

そこにある鉛筆と紙
使いかたをしらない言葉
待たされているさかなたち
期待はずれのノック
くやしい
もう 自由に
すすんでいこう
掻いたぶんだけ遠ざかる昨日
落しものないよ

一心不乱に泳いでいこうよ
このけむたい
塩素の海

(水の重みを連れていく)
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2010.10.31
思い切り蹴飛ばせば傷がつくと思った
うそじゃないうそのこと
嫌いな人の夢

泳ぐのがむかしから下手だけど
イメージする 指の間をすべる泡
ゆらゆらとしているのが空気じゃないだけ
それだけ

かなしいことなんてない
白紙の街
きみと掻いて

飛び起きたその一瞬で血がまわった
他人の血が
沸騰しているみたいに僕の体中を焼く

嫌いな人の夢

きみはいつも笑っている
腕の確かさ あつさ 逃げられるような気がする
やっぱり会いたい
逃げよう
逃げよう

(クロールをおしえて)
2010.10.31
足音だけ聞いている

ぬくもりが消えた
夜明け前の
せまいへやの
ふれあう手と手が
たしかだったのは
何秒前だろう
おもいだせない

割れた鏡
たいせつにしまって
なんでも
奥におしこんで
呼び合うんだ
声を
声を

堪える事は答えにならなかった
爪跡という約束に
まだ
寝付けずにいる

(早足な星)
2010.10.23
ふと 確かめ合って
なびく黄色い旗に迎えられない
あしたも僕はここにいて
煙のような息を吐いている

そのひとつの音で
消えかかる僕らのつめたい手
つなぎそこなった
あの時の心臓の熱い感じ
うばいそこなった 心にまで
責められよう

苦い
苦い
苦いんだ

どんな悲しい歌だって
知らないよりはよかったよね
白い壁
あの色
あの気持ち

(贖罪)
2010.10.23
だいたい懐かしくて
ここを素通りできないのがいけない

悪い癖
数えた星の数
ならべて 手のひらに
転がして遊ぶ

ゆめではなかったようだ
透明なんだった それでも

(漉いて)
2010.10.16
だれもわたしに嘘はつかない
ゆるされざる罪もよこたわらない

かゆみ
痛みじゃなくて
もっと弱くでも煩く絡み付いて
逃げられない月の夜みたい
漕ぎ出してみなよ

すぐに
すぐに

かなしみを酷評する
頭の裏側に這い蹲る知らないひとの笑顔が
わたしをころすようだ

白い紙
きりやぶって
真新しい冬の風に濡らされていよう

(翻弄される)
2010.10.15
上手に受け取れない
君も僕もおんなじくらい
子供だよね

風葉というひびきに
頭がすっと明るくなる気がした
広い道
まだ早朝
誰もいないから手をつないで 急いでも
転んでもいいよ

キスをしたい
温度をかえて
魔法をかけて
たよりない僕に

忘れること できたらいい
まばらな町の屋根の色
数えている街灯とベンチ
例えばしおりが飛ばされて
壊れた目覚まし時計みたいに
ずっと笑っていられたら

駅までいこう
あるいていこう
ふたりでいこう
笑いながらいこうね

(終わるまでがラブソング)
2010.10.15
汚い顔
踏み潰してみたい
つるつるのほっぺた
煙みたいな温かさ

待ち続けて
越えてしまった日々
同じ舟の縁にからだを靠れているように
ゆっくりと

一緒にすごしている時間の
重みに壊れてしまった私の
見られていない
昨日の嘘も
どこかへ沈み込む
肉の匂いがする

あなたの顔
食べてしまいたくなる
崩れそうなくちびるの模様
引っかき傷
もっとあげる

(時間をとめて)
2010.10.15
笑顔の理由をおしえて
私の手をつかんで逃げるまで
あと何秒かおしえて

足元の星 蹴飛ばして
なんだか坂道を転げ落ちるように
人違い ふてくされて
秘密の場所を思い出せない

半音上げて
いつまでも抱いていてよ
誠意を見せていて
それだけで落ちそうだから

(小さな手のひら)
2010.10.10
長い夜が来て
ようやくほどいた指に
触れられてキズついた
胸の花

はずれたボタン
合った目線に
あしたまで踏み抜くような
きついアルコール
すっぱくて染みる君の味
ひらいて
こぼさないように

降らなかった雨が濡らす
継ぎ目のあらい吐息が
しおれて

会えなくなる
会えなくなる
もうずっと
会えなくなるね

(さよならと切っ先)
2010.10.10
柑橘系のにおい
シャボンの
目にしみる十月の

急いで漕ぐ
おいてゆきたい街並みに
おいてゆかれないように

そばにいよう
うまい具合に相槌をうって
楽しくしてあげる
手を握ってあげる
冷たい頬に冗談のようなキス
思ったより天気の良い今日は
でかけないで
きみにくるまって

シャワー室
ひかりを浴びる
僕らはせまい舟の中で
夢中に
夢中に
夢中に

(ショートストーリー)
2010.10.02
泡になったきみの声が
そこの水槽で水浸し
いつか宇宙に帰らそう

剥いてしまった皮
果実はなぜか濡れている
白く見える太陽の光が
反射するコップのなかみ
シルクみたいな牛乳
ころがして胃までキて


朝、電話をとった
歩いているだけじゃだめだ


十字路
なにを嘆いているんだろう
その足音が気だるげなのは
僕の耳のせいか何か
でも
いつだって倒れられそう

次々と浮き出てくる
淡い揺れだ
今日もすくいとってしまえないか?
脆いんだ
青い憂いだ

(十字路)
2010.10.02
誰も求めない
見えないから知らないから
聞こえないから
いらない

拍手が途切れて
水が止んだ
盛り付ける皿のない欲望

一番低いところを
つぶされている
指の腹に痛みを感じている
だってそこが
敏感で

弱い
まるい池の周りに
きれいな花の種をまく
好きなのかな
これが空気かな
考えながらあるいていく

(潮の雫)

2010.10.01
きらいなひとの名前なんか覚えなければよかった
ああ
毎日に火をともす誰かの声にしっとする

私には色はない 電車には色はない
そんなふうに日々を浪費している

ネオンには音がない 言葉には角がない
ほつれたしおり もうすこしなびいて
いつまでも風を待つから

早歩きで足をつって
大人気ない晴天の悪態を聞いている
ダメージ
ダメージ
もう半分だ
なにもかもを信じているから

暗くなる視界
急減するんだこれが降下なんだ
相変わらず元気なんでしょう
きっとそう

笑顔でも泣き顔でもいらないんだ
めくるのはきらいなんだ
垢だらけでもおしつぶして

ああ
手首には傷がない 心には盾がない

夜空には星がない
そもそもここに
空なんてない

(かわりばんこ)
2010.10.01
かみついたその指
鍵盤を叩く
撫でる
僕の髪をするすると

合図なんかなくて
気がついたら飛び込んでいる
誰かを知ってる肌が
今僕を温めるなんて

傍にいって
しまう
腕をつかんでしまう
声を
聞きたがってしまう
ものわかりのわるい身体で

電車
次の駅
降りる?
降りられる
でも遠い明日まで
約束なんかなくても

(堤防壊し)
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