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2010.06.28
夕食が生ゴミに見えた
発生の過程を頭のかたすみに
よぎらせて
真っ先にシャワーを浴びる必要があると実感した

流れるのは血
赤いもの こわくなって 目を閉じても
似合わない幻想の音 好きだよとは言えなかった
あの日も


たとえばの話を
本当のように教えるから
ときどき瞬きをするのも忘れてしまっていた
苦しいことはある
かなしいことも
いくつも住まわせて育つのを待っている
無意識が画用紙なら

それでも
崩してしまうだろうか


グレープフルーツが食べたいと思った
手を差し伸べてくれるだれかの
笑顔は蹴飛ばしたいと思った
横たわっている赤褐色の膜に飲まれてしまう
くるしい
くるしい

(吐き気と豆腐)
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2010.06.28
暑い日に
寝転んでいると
きみはぼくのそばに寄ってきて
おはようと言って
ベランダへ駆けていった

消えたいと思うことが増えた
また
辛くて手を伸ばしても耐えられないような
眩しいものが
僕を殺す

泣きたいようだと言った
それは本当じゃなかったけど
日記に書くみたいに正直に
きみは僕にささやく

裏切ることは不得手なのに
無意識に経験する一瞬の誤差を
埋めようとはしないね

ああ
過ぎていけばいい そうすれば そうするだけで

(experiencing)
2010.06.21
13歳
知らない人に恋をした
手の中から飛び出して
世界を壊したいんだという
自転車をとばして 頬まで触れに来て
五月の風の中を
一緒に歩いた

14歳
よく知るあの子に恋をした
背の高い君
似合わないスニーカーと歯並びの悪い笑顔が
嫌と言うほど私をくすぐる
まだ制服 少女の君

15歳
忘れられない恋をした

初めてのキスがどうしようもないくらいに
キラキラの東京の街並みに負けていて
すぐに暮れる気がしたのはそんなに遠い日でもなく
観覧車はゆっくり動く

ようやく雨の上がった
神社 他人が並べた絵馬をみて わらった
マクドナルドの 飲み慣れない紅茶を君は すすって
「濃い」と
わらった

16歳
あの子が誰かに恋をして
少女は少女でなくなると知った

17歳
戻れない恋をした

日焼け止めの匂いに
手をふってひとりきりになりたいなと
おもうのに

(「ここまで、早歩きして」)
2010.06.13
ひふが赤みがかっていて
でも刺激はなにもない
昨日と同じようにすすんでいる時間が
僕らの骨を折るような感動をくれた

なんの比ゆでもない
あなたのために生きていると
言うことが美徳だから

触れるとひろがる傷は
いつのまにか花みたいな存在感で
僕を見上げて微笑んでいた
ああそして
忘れることの多さを憎む

こぼした水が
風になる

(生花を愛す)
2010.06.08
日が、
もう暮れるって
教えてくれた鉄塔の影

水辺のにおい
すこしだけ濡れたくてわくわくしてる
もしもその手をとったら
どう

散らばるように走り出した
あるいは遠ざかるように

耳もとの髪
じゃまだから切ってしまって
だけどそのあとに泣いた

隠し持っていたシャープペンシルを
だれにも見つからなければよかった
もしくはそ知らぬ顔で
笑えれば

遠い絵本
動物たちに囲まれて眠った
あの日の夢を思い出したよ
そうじゃなくて
わすれないみたいに
さわったんだ

……そうじゃなくて!
わすれられない

まんまるの星をつついた
落ちてくるかと期待して
でも、すぐまた目を閉じたのは
どうしてかな
ああ
どうして

(子守り歌にもならない)
2010.06.06
電車がゆれると
私もゆれた
額縁のない絵画に
見せられたように

非常識な冷房の息遣いだ
そうではなく壊されたこの腹が、
っていうこと

日焼け止めのにおい 消えた
足を投げて
笑うふりだけはした

(まばたきしないで)
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