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2010.01.29
私は元気です心配しないでください
とかいってもあなたはたぶん信じない
言葉でなくて
温度がいいとかいう

やめてやめて
帰らないで
廻らないでよ、教えてよ

(それでも私は元気です)
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2010.01.15
敬愛している
他人の目じりの川をみて
きみはどんなに気高くわらうか
平らになると痛くとどくよ

かなしみを踏んづけて
粉々になる運命のはかなさに
ようやく気づいたと思っても

身体の針の冷たさは

(エイタブル)
2010.01.11
沈澱している感情をすくいあげて
断面をゆらさないように
水は割れ物
ながれてゆくのを 待たない

ひとつめの鱗をはがし
涙すると日記帳に染みがふえてく
鏡面のような世界の
ぬけがらも またいで

薬は汗ですこし溶けた
くやしいのはそんなことではなくて
あなたはまた
石になるだろうから

わたしの
こきゅうのしなやかさを
肩甲骨のあたりにぶつけて
ひとすじの涙を
なめてあげる

(湖)
2010.01.11
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこりのかぶったケースの向こうだ
ってこと
教わろうよ

川べりを糸くずみたいな細い光が照らして
色のうすい花ばかり集めたくなった
ぼくたちに似合うかんむりが
あればいいのにって
思ったから

まっすぐに
あるいてきたつもりでも
ゆるやかに
逸れていて
きっと目蓋をひらいたら
もう月も傾くころ

(花畑までの景色)
2010.01.10
寝返りをうつたびに冷やされていく
わたしには
チョコレートの甘美さも
ふとんのかび臭さもおんなじ

上手におよがしてください

貧しい味覚でもって
あなたがたいへん口に合うのです
はりあう誇りもないけれど突きやぶる腕なら
すこしだけ持て余している

ほくろをひとつ
かき足して
オリオンだねと 笑ってください

あなたがすきな冬の温度も
だいじにします 射止めてください

(わたしの海は盲目)
2010.01.07
ベガもシェダルもピーコックも
詩をかくために覚えた
紅茶にミルクは入れないでよ
氷だけ溶かして

ブレイクのない二月

ひびわれた雲のすきまから
落ちてくる羽毛みたいな光で
僕らはおそろいのヘアピンを
よごしてしまって
濡れてしまった

生れてすぐの僕らには
まぶしすぎる日差しのゆくえだ

鉛筆の柔らかなカーブを
つなぐのに飽きても指を絡めて
次にぶつかる視線の
甘さにただ笑いをこらえた

じょうろの水は蒸発して
温度はすこし上昇する
なるべく平べったくなって
目を開けて立ち止まっている

そのうち
ずっと
待ちこがれていた夜が
カーテンみたいにそっとひかれて
でも

いつの間にか重なった
僕らのくちびるだけ
真昼みたいに火照って火照って
恥ずかしくて
ちょっと泣いた

(逢瀬ならプラネタリウムで)
2010.01.01
 ただ手紙がほしかったんだと言いました
 語感だけにおぼれるなんてこっけいです、と
 先生はもっともらしく言いました

ベースの点々も 待ってる
わたしのくちづけを 待ってる
ドアノブ かけない左手も 待ってる
筆圧をいつわって 書いた段落

 つたわらない文脈に花をながそう
 素麺みたいに
 ひっぱれなくても

ギターの騒がしさを 知ってる
だれもがこの夜を 知ってる
みずみずしい果実の にくたらしい花瓶の
全焼の小屋の
くだらない小説も
知ってるよ

 わたしは出来るかぎりの弁解をいだいて
 眠れないよるにひやされていて

教えてもいないけど

(花と笑う)
2010.01.01
ここも同じ風景

苦いのはコーヒー
あまいのは氷ざとう
くらいのは夜
あいまいなの わたし

ゼロにもならない
きみとの逢瀬
傷つけ合って
おわりならいいね

線路がまっすぐに見える
空気を切り裂くように
逃げていくようにおもえる

錯覚をかくにんして
ここも同じ
そこも あそこも
同じフレームの
同じ風景

(捨象しよう)
2010.01.01
過剰な接待で花を散らす
上空は雪
あなたの町にも海はないから
きっといつまで冷たい

鳥になりたかった

葉のない木々をへし折る指に
指輪のあとが似合わなくても
いつまでも
冷蔵庫の気丈さで 帰りをまってる

鳥になりたかったよ
あの風にながされても 落ちないように
地面のかたさも覚えたけど

それだけだ

(夕日も落ちた)
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