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2009.12.21
あっち側で
たぶん、泣いている

はじめて
ギターを手に取ったあの日のことを
きみは覚えているだろうか
夕暮れ浴びた鉄の柵
たしかに、飛び越え、
降りてしまえたはずだったろ

青い空が
僕の脳を犯して
壊してしまうテープレコーダーも
永遠に続いた交換日記も

もうない.ない.見当たらない.

ごみを出しに行く
サンダル 転びそうな焼けた道路


――「今頃飛行機は日本海を切り取るように真っ直ぐに?」


すっかり消えて無常の夏も
青い花も 赤い鳥も ガラスの靴も

ない.ない.
ここにはない.

(十四の夏)
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2009.12.21
もっとかるく、できれば青く!
>わがままだ。それ。黙って踏んでいろ。
こんなふうに、いつも甘く!
>暗号なんていらないからはやく唾液に溺れさせてよ

何度もやりすごした苦いだけの登下校 動く絵画のような車窓 見たくなくて息が詰まって でも縛られているみたいに逃げ出せない!ああ!
>つまりそれは映画か?

(対話する花瓶)
2009.12.21
淹れたてのコーヒーみたいな人差し指だ
私をえぐるために生れてきたんだろ
なんて罵声も飛び交うよ
わざとらしく踏み外した十三段目

きらいならきらいらしく
振舞うこともできたはずねと
ばかみたいに可愛いうさぎも寒風に曝されて
渇いていく

おなじ温度をたもてないように
磔になる
かついできた赤い束も目には見えないよ
だってそこにはもうなにもない

万年筆 ぽっきり そんなふうに上手くやれない
まるで童話だ 星の数ほど 出会いなんかないよね
ギターがいい ドラムがいい そんな選択をしていて

(ドアの外側)
2009.12.18
ごめんね呼吸も我慢できない
一蹴して気が向いて出来ればキスもしてみた
プラタナスのあまい影
思い出す坂道の白い砂を駆けて

どちらかというと、という次元の
ゆれる前髪の切りたては香る夏のほうじ茶みたい
可能なことを可能にしている
両腕で抱きしめても笑顔はクールに
いつまでも湿っていて

似たような記号をいとしく抱いて
打ち込んで夢中になれば切れる弦も息も
誰もみていないひみつの日記も
あなたのまえで悉くお披露目です。

終わりにした!

(パーティー・ナイト)
2009.12.17
カーテン越しのひかりに
目を塞いで
ようやくさめたからだを
もてあます

冬のかわいた冷たさも
ここからは感じられない
あなたの
誰かの
残り香が、しずんでいる
シーツにたおれて抱きしめる

ただ会いたいとおもっている
いとしさに
その重みや懐かしさにうばわれて
なにもかも

(恋)
2009.12.16
文庫本は借りたほうが経済的だと、わかっていても、古本屋はまぼろしみたいな明かりだ。
惹かれないわけがない、十六。

日に焼けた印字も懐かしい水彩の表紙も、憧れてつぶやいた文豪の名前も、すべて自分を彩るための手段でしかないのだけれども、鞦韆のゆらす、かわいた風のにおいに、悴んだ指先はさらに覚束なくなって、冬。
ああ冬です。お母さんもお父さんも教えてくれやしなかった、冬です。

サーカスのような夕暮れが落ちてくるんではないかと
四六時中見つめていたい気持ちがあったんですが、
そんなわけにもいかず 僕は
だまって古新聞を燃やす。
白い煙と、灰色の灰。
鼻腔をぬける、辛い幻想です。

だまって耳を塞いで、遊ぶ子供らの笑顔を、眺めていると、いそがなくなって、明日の、でかける準備を、わすれていることも、それはそれで悪くないのだと、思ってしまった。
錆びついたサウンドで追う視線が縫われる
一文字めを抱きしめていたい衝動にかられる
いますぐ死んでしまってもかまわないと
馬鹿げた妄想の中でいつでも喜劇ははじまりうるので、
また、急ぎ足で、路地を。
いつものジャケットで、追い抜いて、にこりと。

(小説遊戯)
2009.12.16
アイラブユー.にも言い慣れて
嘘はつかない上手なキスが
わたしの肌をめくった
それ以上は融けるよ
聞いてないけど
ねえきみ

ふるえる指も的外れの叱咤も
きらいなわけではなかったよ

言いわけがましい油彩の微熱
さます手段もほしくないけど
べつに
と、常に、を、ならべたてる

せまい部屋の四隅のあかり
じゅんばんにさわりにいっても
次の瞬間をおもったことがある?

胃を通過すると
さみしくなるいろんな味
増幅していく空の青さに吐き気がしても
悔しくない

手をあげてよ

(アンプリファイアと弾丸)
2009.12.15
磁石じゃない僕らを
繋ぐのはとても脆い
記憶みたいな手紙の束
信じてないと嘯いて

平日は忙しいから
名前すら思い出さないけど
いつもさ 気づいたら染みこんだ
匂いが僕をわすれないんだ

描いた地図破り捨てて「またね」
さみしくなったら覗いていいよ
鍵もないひみつの箱のふたを開けたら

夜行列車あなたを乗せ
どこの街を走っていく
車窓が照らす世界のすべてが
わたしを動かすの

「今日は日記を書きました
『――ひとりの夕食も悪くない』
あなたがくれた痛み止めを
毎日飲んでは眠っています」

言葉も体温もない
空気のわずかなふるえも
いとしくなって駆け出したくなるよ
見えなくても嘘にならない
ああ

君が待つ街
星も見えない真夜中
かじかんだ指が言葉をつむぐ
まぼろしみたいだ

夜行列車あなたを乗せ
どこの街を走っていく
車窓が照らす世界のすべてが
わたしを動かすの

憧れに恋をしただけ
さみしいのが嫌なだけ?
離れられない痛みを知ったら
ふたりは笑うだけ

(???)
2009.12.09
眩しい放射線状の茎
わたしの頬まで撫ぜて下に落ちる
だらくの気配を
莞爾

額縁におさまりきらない朝
耳うちしても知らんぷりに
わたし、きみ、それぞれの影は
追いきれなくなる
二十四時間

すいこんだ
温度・湿度・ちっ素
等、いっしょくたにしてしまう両手も
おとなしく青空をかくして
なにも還元されない

さわがしいと
滑るカーペットの坂道
血を吐くおもいも、灰をかぶる心地も、
想像に及ばそうとはしないんですね
ちぎることばかり考えていて

歌を
歌うとか、歌わないとかを

(階段の右斜め上から)
2009.12.07
錯誤する要素はない
きみのショートケーキひとくち
ちょうだいという前に
飛び込んだ
テレビの向かいの特等席

星降る夜 とか言う人は概して映画を見ません ただ歌を歌う 下手な歌を 楽しそうに歌うんですって あなた信じる?

じりじりと耳をあっぱくする
それがラジオ、
活字を追えば狂奔が見える
それが理想です
サー。

飛ぶ鳥 眺めて 冬の塔
めざめのわるい朝ではないけれど、コーヒーを一杯。

(原色裁判)
2009.12.07
青く海みたいに見えるあれが街です
あなたが生れなかったことが
悔しくて眠れないとしても
かわることのない永久をおもって
泣くことくらい許されているからね

(胎生)
2009.12.07
くらべるまでもなく
骨ばっている手はひえて
きたなく伸びた爪が太ももを掻く

ばらばらの白い紙
落書きをかさねたら
太陽のプール
とびこめない温度差だ

情緒的にみつめられたら
落ちるしかなくても
ねえ

止まってしまった時間を
もとにもどせるような
あなたの筆圧を知ってるんだよ
罪深くても
追いかけている
この目は地図に縫い付けたいのに

暗号でいい
だきしめて
そっと触れる手がくるおしく
拒めない

悪気のない逢瀬も
バレちゃいけない体の熱も
さらっていく冬の風にまかせたら

あ、まただ。
スピードが合う

(ブラインド・ルール)
2009.12.07
ころがされて融けて消えてなくなって
それが恋
交換日記は永遠に続く
空の青いうちに 駆け出してしまいなよ


ああ。
答えはno. 知っている。


ファーストシーンを塗り替えて
遊ぶぼくらの今日の放課後
まだまだだよ
きっとキスくらいできるから

その指先がふれてしまう
心臓まで
さわろうなんて思っていないんだろうな
頬はあかく

冷たい指紋をつけられた
恥ずかしい
恥ずかしいよ

(ペイント・プール)
2009.12.07
プライドの軽々しく貼りついたノート・ブック
現状を歌にしても笑えない日々は実る

出会わないコーヒー ブラインドタッチも不得手
感情的に指輪を捨てた 後悔にかすむ両目

過ぎ去る町並みは総じて青の
レンズのゆがみがそのままうつした
まぶしいくらいのド喧騒

触っていいことにした
ゆめのなかでは会わないことにした
千年ぶりのフレンチ・キスにも
泣いたきみは少年のそぶりだ

(ふたり歩き)
2009.12.07
頼りない左手の壁
あるきつかれても笑う君

白い雲も青い空もなくて
それでも冷え切らないこの血だ

まるで明るい街のような
物語の連続も
塗りつぶせない僕らの色は
とっくに混ざりすぎていた

つま先で引っかいた
手袋の毛糸 ながびく冬の嘘
だまって見過ごした
パンタグラフを絵に描いても
会いにいけない

急いでいる場合じゃない
ゆるやかに落下する星の数なんて
もう僕らにはちがう国の話さ
まわるだけが命の重みで

だれひとりと口にして
例外を微笑んでいた
平均台から飛び降りて
沈めた羽根も僕を待たないから

(印象派)
2009.12.07
霧も
僕らのかよわい声も
とけない早朝の郵便受け
順を追って冷えていく
ただしい焦りに沈んで
おちるよ

気のせいかもしれないこと
日ごとに非日常も消えて
落ち葉を踏んだこの道も
帰りにはかわっていて
ただまっすぐに

届きそうな
思い出をやぶりすてたら
太陽は今日もまぶしかった
傘はいらないとおもった
そんな風におもうことに斃れた
釈明し疲れたら眠れるのに

無効の
ドアノブに手をかけて
走り去ることが美徳でも

(イン・ザ・チープ・ワールド)
2009.12.05
半世紀前に壊したドアを見た
私には似合わないランプのあかいひかりも
靴を履き替えでかけるのもおっくうになるだけ
いくらでも生み出せるよ
この指先からは

まっしろなテーブルに並べて眺めた
宝石もシャープペンシルも届かないプラグも
言葉をじゅんばんにあげた
名前をわすれてあげた
こんなにやさしい毎日をいらなくなって

あるいてもいい
走ってもいい
ただ遠くにはいけないんだ
小さな後姿を
追いきれなかったこと
捨てよう

(胸を衝く)
2009.12.03
君の背を抜いた。
真冬の下校時刻、うばったペンで日記をつけて

制服の丈の合わないひざうらも、
まぶたを閉じあうような初恋

きみひとり
自転車をこぐ坂道に
ふり向く。
汗の、色濃く移る

(思春)
2009.12.03
やさしく肩をたたいて
耳もとで呼吸をして
思い出させてほしくて
夢中になって
あるいて
すこし、急いで
追いつけないままがよくて
冷たくて
あなたは笑う
いつまでも滞る
ふたりの約束を握り締めて

(in order to go there)
2009.12.03
鮮烈よりも、あるいは恐怖

重たい斧をふりあげる
朝の十二月
ひややかなつり革
蛍光色のかばんから
背けた視線が太陽をたたく

あかるいものは例外なくなまなましく
余儀なくされる行為をあなたがきらうとしても
終わりへと

拾い上げる音に罪もない
非対称のかなしみと欲だらけの昼がきて
おいしくない人の波
ながされるのを認識しない
未だ来ないを在るとする可笑しさに手をふった

あなたの能動ではなくわたしの受動
それこそが能動であって
あなたはそれをわすれるから
はじめて知ることを望まされたと気づかない
熱いんだほんとうは
融けてしまいそうだよと
笑って言えるくらいには

真横からとどく肌色の暈
かさなりあう十六日目の希望が
すこしだけそれに似ているね

冴えわたり、円く、研がれていく
髪の艶やかさだとかを壊しにかかる
楽しそうでなによりでも
明日もまだ
平日

(轍が冬を追いかける)
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