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2009.10.18
頭上は灰色

背中のほうから聞こえて
消えていくパターンを追うと
いつのまにか僕は両手を
失って
倒れていた

この街は
きっといつまでも
美しいんだろうねと
きみが言った

低い視線で空を縫い上げ
たった一夜で
僕は破けた

地上の楽園という名前の
模型は錆びて
ガラスは融けた

僕は泣きたくなんかないから
石を握って
みみをふさぐ

(全面降伏)
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2009.10.18
あなたの声が懐かしい
愁いを帯びた
月の影
ただ眺めていると

気が狂ってしまうから
背伸びをする日々も捨てたら
僕はもう眠る

青春の二文字が心臓に至った
そのとき僕はまだ十三で
ありとあらゆる希望があった

笑っていられさえすれば
それだけでよかったんだよ
なんて今更聞いても
歩けないよ

気が狂ってしまいそう

(土曜日行進曲)

2009.10.18
呼吸を嫌う最古のあなたは
今日も僕の目をみなくて
教えてくれた
時間の使い方を応用した

依存を嫌うあなたの覚悟が
僕の皮膚を剥ぎ取ったら
眠れなくなる
祈るだけの姿に動揺して

ひとつも見えないよ
思い出に重なる光景が
遠い国の歌みたいで
ただ安らぎだけがあった

潰した足跡の
連なる先に笑う未来が
懐かしくて目をふさいだ

ここにはもう
何もないような気がしてるけど
あなたの背が近く見えた
手錠の軽さがいとしい

(♥ addiction)
2009.10.14
季節は私に従属する

冬になれば言葉をわすれ
ぬくみをさがす動物になる
あなたが安全な場所で
ただろうそくを見守っている間に
私の四肢は捥げ落ちて
まるく
にぶくなるんだろう

あなたは季節に懺悔する

約束はいつまでも多岐に渡っている
涙が産んだ温度で
あなたへの贈り物をつくろう
そんなふうにやりすごしたい
日常だって背中の向こうだ
ねえ絡めて
今すぐに

雪がとけたら何になろう
あなたは知らん顔で言ったが
重大にふくれあがった
選択肢がまぶたを刺した

私は季節に従属する

だからお願いします
ぶあつい皮をいくつめくれば
流線型になれるか
教えて

(今夜はもう眠ろう)
2009.10.12
呼吸を止めると
時間が動く
朝になって
白くなった
カーテンに見下ろされる。

君の匂いが残っているはずの
それを
もう、手に取らない
想像だけであふれるように
取り繕って
過ごそう。

甘いのや辛いのを
すべて消化しきれる

(事後報告)
2009.10.05
恋という名のお菓子をたべたあの子が、私のことをハニーと呼ぶのにそう時間はかからなかった。不名誉なレッテルをようやくはがしたての夏、それが終わり、私は数学が苦手な女の子として再生する。中間考査で採点されない私のポリシーは、たぶん二十一世紀をゆるがすのに。紅茶よりもコーヒーを好むようになったのが先生のせいでも、そうじゃなくても、クラスメイトは終わることに敏感だった。試験管にしばらくふれていないから、いつかの選択をすこし疎ましくおもう。別世界に住んでいる男の子はもう檻の中にいた。キラキラを壊すことに慣れている動物には興味ないのとあの子は言う。私はどもる。おそるおそるふれてみた教科書に、生命線を操られているなんて。黒板消しクリーナーの騒音で脅かされる教室の平生。破れたタイツが大人の象徴だったとしたら、失われた処女性は杏仁豆腐みたいに脆いのだ。経験は並列で、足して割っても他愛ない。くちなおしが必要になる。あの子はグレープフルーツフレーバーのリップを衝動的にかくしてしまった。もう嘘をつけなくなって、砂の城に立て篭もる。涙を流すとミントの風が鼻腔をとおりぬけていく。お互い苗字のさん付けで、距離を測りあう私たちの、赤ペンで汚されるふともも。広告は頭上を舞う、生産されつづけるパンプスに飛びつくのがお仕事です。アピールできない恥じらいのつぼみも、蹴散らしたなら懺悔しなくちゃ。廊下を走る野蛮さを永久追放したいのに、梳かしてきたセミロングは今日もゆれる。コサインシータが見つかる前に、甘いあの味を思い出した。下校時刻を告げる鐘は保健室まで届かなかったね。

眠れない日はくさるほどあるのに、くさらない羊水を私たちはまだ持たない。
ダーリン!

(少女工場)
2009.10.04
きらいなわけじゃなかった
今日の風
みあたらない波の渦に
おぼれてみたかっただけで

教科書をなくした日に
大人になれないそんな気がした
それを馬鹿げたふうにおもって
油性ペンでOK.と書く
地学室の机

感傷がステータス
それならば感情は
テストの裏の世界だけ

そこらの
点は線でつなげて
転ぶならそれもいいと思った

(露光する十四歳)
2009.10.04
戻ってくる
信号はずっと黄色で
点滅して
わたしを呼ぶ

檻の中で
しずんでいる春も
知らない国の言葉で片付けて
わたしたちは今日も
制服を着て
武器はもたなかった

歯向かうことの
崇高さを
わからなかった先生
あなたは
横断歩道を
横断するだけ

(θ)
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