FC2ブログ
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.09.30
名前を売るよりからだを売ろう
私は名誉がほしいの
だからもっとほしがってよ

履き潰したスニーカーを
見せびらかしても秋は夕暮れ

もう何度もすぎた道を
後戻りしても落としてないから
拾わない
ひろえないよ

(十五の足跡)
スポンサーサイト
2009.09.30
食われて赤くふくれる肌
あなたのも私のも
同じ調子で癒えてゆこう
こんな日に走る
校庭はしめっているよ

にわかに濃くなり
にじむ背景は私をころす
ただしずかに在るから
足で蹴るよ
ほこりのない今日の空は
きたないな

二、三階から見下ろされ
切れない息をすきになる

がんばって
もっとがんばって

(害虫)
2009.09.30
床がきれいになるまで拭く
それは馬鹿げた教育だなんて
笑っている君
テストは0点

きらいなんだから!
先生、虫、だいっきらいなんだから!
――それは英語で、なんて言いますか。
なによ……。

磁石は人数分ないので
砂場は人数分あるので
蹉跌も血も一緒なので
においをかいで
鋭利なプリントでカット
パーマは禁止なので
俯く君
明日は100点

(ビューティフルは形容詞)
2009.09.30
なにもなかった
こわいものも
すきなものも
みんなおなじで
ぼくは行く手を塞ぐ雲の
影に隠れた武器みたいな月を
手に取りたくて
うずいている

勇気がほしいと誰かは言う
かぎをなくした
たんすの奥から
ひっぱりだしたら
額に滲む

夜は魚のように消える
うすぐらい心の中身に
かみつかなくても
こぼれていく

ここには
ここにも
どこにも

(唯物)
2009.09.30
耳慣れた歌を
愛するぼくは自然に眠る
もう何度会えたかなんて
数えてはいないんだ
だけどね

零時を告げる本の帯
不用意にふれたわけじゃない
すべてを
達観したように居られれば
そんなこと
思ったけど

失ったから
もう誰もいないからって
内心怯えている
弱いのは相対的に
脆いのもうまれつきで
許されたいだけなんだから
名前なんて
呼ばなくていい

雑巾しぼって
もっとしぼって

(役割)
2009.09.26
かわっても
けずれても
ふくれても
なくても
それでも
すきなんだ

哀愁なんて嫌いな言葉を
わざわざ用いて歌うのはきみのせいだ
目が潤む一瞬が敗因で
突きつけられたひどい理屈も
飲み込めば赤くなって
また欲しくなったよ

まだそこに
もう
そこに

(終わりの夏)
2009.09.26
イチからゼロまで数えてみよう
そしたら
ジュウイチからセブンティーンまで
数えてみる?

……あなたの顔は今日も平らだ

知っている歌を聴いている
知りすぎてきらいになった歌も
だいすきな風の匂いも
おんなじところまで届いてきて
ふしぎに私を責めるんだ

キョジツをキョビと読み違えると
あなたは何故かすこしわらいました
何もおかしなことはなかった
そう言えばよかったのに

あなたはもう消えてしまった

(純情なエイクは映写機に貼りついている)
2009.09.26
気がふれてしまう前に
殴られた僕を
たすける甘い蜜

糸にはもう縋らない
遠回りでも端から埋めて
であったら通り過ぎて
足を挫く

五官を切られると痛い
五官を切られているのに
痛い

(影の踏み方)
2009.09.25
夜の足音が聞こえてきたら
ふりむいて
きっと風が吹くよ
つめたいガラスで怪我をしても
コールバックはしないでね
濡れた羽根で飛べない僕ら
いつまでも同じ箱の中にいるみたい
指先で叩く不規則なリズムの旋律が
奥へ奥へと
melt out your sweet, girl, tonight!

いつもの場面を読んだら踊る
べとついたコーラ甘いだけね
炭酸が抜けて物足りない
そんな味も嫌いじゃない?
着いてきなよ ちくっと痛いそのクオリアが
ほしかったんだよね
つま先に乗せている愛はいくらでもこぼれて
きみにみせるよ
melt out your sweet, girl, girl!

(melting out)
2009.09.24
君の声が聞こえない
言葉だけが胸に刺さって
疲れているのに眠れなくても
私の頬を叩く秋
泣き腫らした目を
君に見られないことだけが救いで
またそれだけが
絶望だった

手首をなめる一連の遊び
儀式のように強張っていないで
いいよ
ふれることが
傷つけることと同義でも
それは安らぎだったんだから

うつろう季節にはもう外れた
ビーチサンダルを片方ぬいで
受話器のひびくエコーが九月
駐車場には擦り傷が似合う
下手な作文で賞を取ったら
まっさきに飛び込んでゆこうよ

波の音も書く、小型ラジオの
凶器みたいなアンテナも
どこに伸ばしても拾えないなら
今すぐに
過ぎ去ってゆこうよ

(ヘルツ)
2009.09.23
伸ばす腕の向かう先
虚空に浮かぶふたつの影
ファインダーの
外側が世界でも

たどたどしい言葉運びで
あなたが逆らう矛盾だって
誰かの安らぎなのに
もっと詰めて

描いた未来と三度も違う今日が
その目の奥で開かれない今日が
手首の熱で眩暈のする今日が
落ちている
だからあなたは無視して行けよ

(手記)
2009.09.22
起伏のない道は
なだらかな血管を追う
尖った鉛筆の芯でしるす
煩いくらいの町の花は
今日も夢の終わりに
手首は曲がって
ゆるく結んだ紐をほどいて
自由な空に浮かべる
それが嘘の言葉でも
プレートを並べたら
不思議と微笑みがこぼれて
知らない家のベッドでも
すぐに眠れてしまえるような
気がした

(ビフォアザナイトキスミー)
2009.09.22
焼ける匂いがする
くだらない夜の空は
今日もきれいで
大人しく笑っている
あなたの肩の白さは
きらい

さかさまの星の光
遠くで何度も踏んでいた
蟻の巣なんて私には
くだらない安住の地

焼く匂いがする
だいすきなのに
抱きしめたいのに
絞めてしまう
あいしてるのに
指を絡めたいのに

今日も今日が尽きる

(首や手首や足首)
2009.09.21
痛くひびくあなたの声が
受話器越しに血管にとどいて
体中にめぐるときにもう
私の前に世界はなくて

デジタルカメラ壊された日から
途切れる糸を繋いで掴んで
重い鎖に絡まるように
飛び込んだ鏡の上

その椅子はひとつだけ
いつ崩れるか知らない城で
私はあなたに手をとられ
知らない国の夢を見る

故郷の歌を忘れても
涙が乾くまで突っ立っていても
言葉にしないんじゃない
出来ないんだよ

鼓膜の上で驚いたように
笑ったあなたが私を押しつぶす
空の遠さよりも深いモノクロの音響
目を開いたら
すべてはフレームの
内側

(テレ・ポートレイト)
2009.09.20
街灯は白んで路地を見下ろす
檻の中で眠るよりも
コンクリートに背を預けて

何度指を切ったか忘れた
さみしくない
かなしくない
別に嬉しくもないが
手を叩く
子供みたいに

空白はいつも透明じゃなくて
機械的な動きで
私の餌が出来上がるのを
ただ見つめるだけの日もあったね

赦しあおうよ

肉の味をつくるのに
必要な経験を
あなたは持っていないから
私の鎖骨のあたりに触れて
ぬるい唾液
意識を断った

笑おうと思えばできたよ
いいわけみたいに生きているから

強弱のない信号が
あなたに下手な嘘を吐かせる
手に取った微熱が
十分なほど浸みこんだら
朝焼けもふやけて
水になった

(九月の獣)
2009.09.20
絨毯のような熱にくるまれている
たぶん私じゃないほうの人たちがおかしい
だから壊れてくれればいいのに
あなたなんて大嫌いだから

爪を切れば新しい場所にいけるかもね
すこしでも疲れる体力の無さが
私の敗因のすべてなんで

嘆く言葉のこっけいさであなたを溺れさせてみたい
メスも試験管もへたくそな遊戯に使うだけでしょ
あなたは星を見たことが無い
だからそんなに文章が上手いんでしょう
かわいそうになるよ

日本も世界も同じ規模だから
それ以下は同じくらい小さいんだから
思い出さないで
歴史なんてここにはない

うるさい

(ゴミ箱を空にする)
2009.09.20
夜はもうこない
手のひらの上の種が
芽吹いた先の空が
溶けてその先まで届いて

羽根をひろげたら
逃げるために靴を脱ごうか
もう誰にもだまされないよ
なんて言うから

世界をひとつにするために
手に取った鋏で
ざくざくと切り取れば
もうゴミみたいな時間が

私にきみに誰かに
ふりかかる
水のような絶望が

(再生)
2009.09.19
越えられない壁があって
ひたすら傷つける僕が
失ったものを数えると
腹が痛んで
何度も泣いた

覚えている?と問うても
読み聞かせた絵本の結末
それは知りたくなかったんだよ

得意なものがなくて
苦手なこともないなんて
交差点で考える
僕を生かすかみさまのこと

ダンボールの中に
忘れてきたものが
芽吹くのはきっと冬
そこらじゅうに
白が実る

眠ってればきっと消える
痛みも悩みも喜びもすべて
だけど眠れない夜があって
愛していないきみの腕が
僕を匿うように抱いた

(取捨選択)
2009.09.19
動き回るピアノ
追いつけない視線
動体視力はほぼゼロで
生れたときを思い出す

にごりきった空気
負けないように吸い込んでも
苦しくなるのは僕だけね

カメラは動かない
絵の具はもう言うことを聞かない
僕らの両手はよごれてしまって
それを落とすための光も
浴びすぎて
焼けてしまって

目を閉じると
からだで描いた線が
無重力をさそってるみたいで
わくわくした

灰になった空気
疲れて壊してへたり込んだら
また君がこの手にいない

(皿に傷)
2009.09.19
高波に足がすくむ
高熱のコンクリート
僕は泣く
理由のない虚無も多分
感染源は君だから
嫌いになってしまえない
冷めない景色が
染み付いた胸の中に
夜明けがもう来なくても
倒れこんだ場所に
影がふたつあって
間違いは無くて
防波堤に
風が吹いた

(泥水)
2009.09.19
寝返りをうつと風が
きみの頬をさわって溶けた
まだ真夜中

花瓶の中で生まれた
ちいさな心臓が
いつか愛した人を探していた
夢みたいだから

思い出しても言葉にはならなくて
的はずれに叱られた気がして
すこし泣いた
ひとりで泣いた

足元の影を
踏まずにあるいた

(シェイディーガール)
2009.09.19
満たされて
動かない両足
溶けない涙でほぐす
真っ白な紙の束

連なるのは
形容詞のない世界
傷つかなくていい
一生

(ばんそうこ)
2009.09.10
いとしいのが
約束のかけら

青空の向こうまで
届かないこのメロディーが
君の血潮を
染めればいいのに

目を閉じる
一瞬の錯誤

越えられないこと
わすれること
足の裏がしびれたことも
ぜんぶ箱に詰め込んで

加速して
惹かれあう僕ら

似合わない映画はなかった
この指が触れるまで
氷になって
待っていてよ

(予防注射)
2009.09.10
魔法のような言葉でなだめて
切っ先でなぞられる
背中で温度を感じると
ビルの上から
崩壊が

風がふくと
走り抜けたくなる
息をすうことが特別に思えて
青くなることしか
できないね

笑いあう
たった一度だけ歌った歌
おもいだすことが
こんなに痛いくらいに
私を癒すなんてね

花が散るときに
あふれるのが水じゃなくて
その爪で引っかきまわしたのが
私じゃなくて

遠くに
たくさんの嘘を

(眠れる君に花束を)
2009.09.09
くたびれた花
踏んで行ってしまうかな
坂道はぼくの
肺活量を責める
こんなに黙って歩いてるのにね

傷つけるのがいい
傷だらけにしてしまうのが
真ッ赤な肌も引っ掻き回す心の中も
全部同じにしてあげる

重い鞄
抱えるだけが人生だよ
空の彼方 光る星 お父さん
ぼくの名前を忘れないで

前足も後ろ足も
言うこと聞かないただの金属
落ちていく漏れていく逸れていくもう一生
頑張ってみて
嫌ならば
もう一度 頑張って

風に叩かれて沈んだ
切符でどこに行けただろう
押したあとに引けないなら周りも全部潰してよ

きみは嘘つきだから
会いたくない
常が欲しい
上々で触れ合っていたら
捨てられるのは誰

うばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばってうばって

(恋愛至上主義)
2009.09.09
絶望はすきかな?
私はにげるけど
君はどうするんだろう
ねえ

声を聞かせてよ
うるさいくらいに
嫌いって叫んでくれたっていいよ
教えて?
いたいのを教えて?
私にはまだ早いなんて
笑って言ってくれたっていいよ

うるさいパーカッション
ボリューム絞っても
届かないのは
理由があるよね
子供みたいにわらって
騒いで

きらいでしょ
わかってるの
きらいでしょ
わかってるの
私もよ
傷つかないわ
きらいなの
わかってるわ

(自己実現)
2009.09.07
街は凍る すこしのあいだも
君を抱きとめていたくて
灰色の声 泣いた罅割れた景色

ほどけた時間を冷やすように
逃げ出す準備はできたの
例えば今もふれてみるよ
こんなふうに

目蓋の裏側に見えない朝があって
君がなくしたものみたいにゆれている

燃えるような熱の中でも
言葉を失くす波の渦も
君の号令ひとつですべてを
崩してしまえるなら

壊れたビルを日傘にして
僕を遠くに連れて行って
血の通う透き通った肌
寄りそうように息をしたい

痛い寒い苦しい悲しい
煩く軋む身体にも慣れたから
もうこれ以上も以下もない

きつく結び何度も傷つけ
磨り減る机上の空論
ねえほしいでしょ?
待つだけの日々を捨ててよ

足跡をたどって拾っていく合図に
顔をあげることも出来ずに背を向けた

ガラスの指で息をとめて
溺れるのなら手を繋いで
目を閉じてから見る現実で
泳げばいい 白んだ空

花束抱えて眠る夜
乾いた砂を噛むように
踏みつける胡蝶の夢に
手を伸ばすだけ
視線の先に

僕の名前覚えてる?
今なによりもただ君に会いたい

尽きてゆく真昼のネオンに
塞ぎたくなる五感で酔う
見失う地図の破れた世界の悲鳴
ただ聞いている

(ice cold city)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。