FC2ブログ
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.04.27
私は生きているということについて考えると
肩が痛いので集中できないと気づく
もう朝になる
眠れなかった日のことを忘れたくても
あなたを抱きしめないことがいつか喜びになる

かんかんかんと頭を叩かれ
見上げるといつも同じ場所から見下ろされている
誰かに

(頭痛眼痛)
スポンサーサイト
2009.04.25
足の裏が冷たく
土の上を歩いているみたいに
廻らない血がすべてを
壊す

神なんて信じないと誰かが叫ぶ
池袋の交差点人ごみの中で誰かが
叫んだような気がした

そこはどこだ
真っ白にかすみそうな街並みを
見下ろしてる
ここはどこだよ

(一滴)
2009.04.22
水疱瘡のあとが残る
しろく
骨ばった腕

鐘が鳴るのを聞きながら
なで肩の
徐々に濃くなる影の
輪郭を無意識に追って
はっとする
午後六時

初夏の夕日
注がれる公園の砂に
倒れてもいい
子供のように

草を切る虫の声が
そうっと青くにじむ視界を
すべってゆく
斜め前を歩いている
あなたはなんの脈絡もなくても
笑っていて
どぎまぎする

川沿いの土はなまぐさい
淡々とすぎてゆく向かいの風景
永遠をおもわせる
閑寂さ

夜が来てしまう前に
ふれてみていい
目を閉じるとそこには
紛れもない
あなたがいる

(うすあをのひと)
2009.04.22
あなたの声が
走り抜ける市街地の空に
届いて
私のくちびるはふるえている
無音を
実体のない無音を
ひたすらに思っている

水に
絵の具を溶かすように
慎重に
あなたの絵を描けないかわりに
歌を歌えない代わりに

息を止めると
空気の循環も時間も
止まってしまっているんじゃないかと
たまに思う
だってこの目に映る景色が
精巧なプラモデルみたい

私の声を聞いているのが
まぎれもなくあなただとわかる時
腕も心臓も氷になる
そのあとすぐに
熱くなる

(未必の恋)
2009.04.22
今日はひとつしかなかった
私のふたつの手のひらが
直にさわれる極端なかたちが
それだとしたら
なんで泣かずにいられるだろう

順番にここまでとどく
星の光のようなギターの音
その弦をはじく
指先がいとおしい

素直になれて
空が青いことに純粋に笑えて
泣きそうになりながら
だけどどうしようもなく笑って

頭をすりぬける
重い音低い音つかんでいられるだけ

(やさしい歌)
2009.04.19
ふり向くと香ばしいベーコンの匂い
ひどい表情のままの君は味噌汁をすする
まだ朝
目覚めない私の中の信号が
ちかちかしては赤くなって直進できる余地もなく
私をおいつめている

肩につくかつかないか
そのくらいの長さの髪が
私の頬にも触れるから、痛いのも忘れる
この世の不浄を思い知って
また絡みつく
だってそこにあるのは熱
理由じゃない

コップにそそがれた牛乳も光る
窓枠も光る
フローリングの床も
誰かの黒い髪も
脱ぎ捨てたばかりのパジャマも
光っている光っている
とても眩しくて
食欲がまだ、満たされていないのに

衝動だけできみを抱く
枕を放り投げて笑う
逆算して動いている計画を全部覆す
米が炊けるまで
あと五分

でもキスをする

(ラブ・ソングしか歌えない)
2009.04.19
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して
死んでしまった

私は坂道が好き
だけど足が痛いのをがまんするのは嫌い
黄色か赤の自転車がほしい
すこしでも遠くにいけるように
長く眠っていられるように

こんこん
壁もドアもないのに音が聞こえたら
後頭部にすこしの刺激を感じる
私の後ろを歩いていた人は
土足ではどこにもあがりこめませんねと
私の心に砂をかけながら
清清しく
笑った

昨日散った花がなぜかまた咲いている

さっきまでとなりにいた人の名前を
思い出せなくなった私は
仕方ないので
立ち止まって
泣いた

(降下もしくは落下する)
2009.04.12
川岸の信号
停止した心を
抱きしめる雄弁な右腕
カレンダーを破り捨てて
きれいな今日をつくる
徒歩で港まで行くのに
じゃれてくる野良猫が煩い
眩しい晴れの日
終わらせるスイッチを
簡単にさわっている

(夕食の準備がいらない)
2009.04.12
甘皮にのった水が
蒸発して数分
貝のように閉ざされた体が
私の血管をぎゅうと握り締める

しなやかな輪郭
触れたか触れないかのうちに
それでも待たされている感覚に
くたびれることも
なく

いつまでもぶざまに
がたつく視線がここにはあって
夕日を浴びる
罪の知る
かさぶたをかくしたくて
あなたの目を塞ぐ

名前を呼ばれたような気がした

(首をかしぐ)
2009.04.10
この手にひそむ
なめらかな衝動を
あなたにぶつけたら
笑ってくれるか
泣かれてしまうか
わからないけど
私は待っている
いつまでも多分
届かないで
いられたらいいから
呼び鈴を
早く

(所有者権限)
2009.04.10
植物のような態度で佇む
あなたの言葉に多分嘘はなく
だけど実体もない
水を飲み干してしまえば
薬の苦味が冴えて
私にはひびかない
囁くような誰かの痛みを
あなたが奪って逃げているのを
ただ見ていることしかできない
できないんです!

(傍観)
2009.04.10
病的にすきだと言った。ふれあうことの
せつなさよりも、もっと感じていたいの
は紛れもないはがゆさと痛み。花、花の
散るのはいつまでも春ではいられないか
らだと言うけれど。
魚を食べたい
と、言った人のために全力で走る、夜で
はなく昼間なのだからなんの罪悪もなく。

だいすきという一言に集約される、この
ざくざくとした大振りな気持ちと、する
すると何処までも流れてしまいそうな液
対の感慨。
あなたに対する。
春がきらいなあなたに対する。

(治癒)
2009.04.10
じっとりとした空気は
ふたりの肌を遠ざける
遠くで聞こえる電子音みたいな悲鳴
バイオリンみたいな笑い声
抱きしめてもいいんだろうか

世界地図を眺めて
赤いペンをくるくるまわす
でも不器用な
目線が心臓を捜す
そんな土曜日まで救いがない

指先でなでると付着する埃
私にはない言葉をもつ
あなたには
けものがいる

(暗示)
2009.04.10
深爪してしまった
左手ばかりを気にしているけど
過ぎる景色になんの感慨もわかない
涙を
流すのはみっともない
駅の柱に凭れて
私はいつまでそれを吸い込むつもりだ
その、それ
センチメンタル

壁は遠く
すれちがうこともできない
たくさんの人たちの
声だけでも拾い上げたら
過ぎる景色になんの感慨もわかない

定期が切れた
自転車が壊れた
花が咲いた
カメラを家に置いてきてしまった

(voice we can’t catch)
2009.04.07
いつまで甘えているんだろう
空の青さに
彼女の辛辣さに
私の夢のうそっぽさに

もうそんなことは言わないでほしい
いつまでもふざけるのはやめてほしい
上手くできないのを
すこしは悔いてほしいよ

(ケースバイケース)
2009.04.07
はるか遠くに
落ちてくる
星の光だけを
吸い込んで
しまえないことが
悔しいけど

泣くんだろうか
この春の日
騒がしく
はじまったばかりだったのに
あっという間にもうここ

返して

(消滅する青写真)
2009.04.07
さっきまで干されていたワイシャツのにおい
すこし目にしみる洗剤の刺激に
ふいに浮かぶ夏の日のプール
同級生の背中
いつまでも遠い他人の背中

夜に
本屋から出ると
私は包装紙を乱雑にやぶりながら
家路を駆け抜けていた
そういう光景が
まるで映画のように思えるのだから
いつまでも少女

記憶のありかを探している
そっと一枚ずつていねいにはがしていく
直に触れるときっと痛いから
爪は切って
目は閉じていよう

(凛々)
2009.04.07
発泡する内陸の町
私の立つ地面から
じゅくじゅくと沸き立つなにかを
吸い込んでいる
まるで宇宙の誕生のような
神々しさを感じたら
ばからしい心情に筆を立てる

涙は出ないけどすこし悲しくはないかな
歩き続けることに意味を求めるには
疲れすぎたよ
知りすぎたよ

頬をかすめて落ちていく
風なのか雨なのか雪なのか
わからないけどとにかく冷たい何かが
私を傷つけて
消えてしまう

鮮やかさよりも面映さがある
この眩しい太陽の真下で
相変わらず進みづらい喪失のすみっこで

思い出している

(優しさの海)
2009.04.07
青々とした平べったい空
下り坂 斜め前のきみの後姿が見える
視界は
限りなくひろがって階段みたいだ
徐々に提示される次の世界

真昼にはまだ遠い
その腕をぎゅっと握って
つまりは逃げ出したかったんだ
好きだよ
っていうのは嘘

橋を越える人たちが見える
桜並木をかけぬけて
匂う春に
肩を叩かれる

(ふたり)
2009.04.07
電車にのると映画が見える
もう春だから
文庫本をめくる手はすこしあたたかく
あなたが握っていたみたいだと
ぼんやり思った

あかるい
空に馴染む数々の嘘と
ほんとうにひそむもの
中吊り広告がゆれている
風はふいていないのに
ここには
そういうものが散らばっている

点々の街並みは尽きていく一瞬の絵
私のこのファインダーじゃ追いきれなくてさみしくなるよ
言い訳ばかりがうまかった
昔から考えていた
たった一つの事

(ラストシーン)
2009.04.04
なんてきれいな日なんだろう
あなたが生まれた日を思い出しているよ
ねえ知らなかったのに
まるで記憶が

繋がってしまう
繋がってしまう
途切れてしまうともう泣きたくなるよ
あなたの真っ直ぐな感情に
ゆられて

(どこまでも行けない)
2009.04.04
蹴飛ばした石
宇宙まで届くらしい
きみの虚言によるとだけど
でも私は笑う
笑ってすこし幸せになれる

坂道でスピードをあげて
くだっていく君の後姿
本当に子供みたい
本当に子供なんだけど

放課後の教室
西日差す窓際でぼんやりと本を読む
誰を待つわけでもないのに
きみがきてしまったら
どうしよう

白いシャツが似合うのは君が15歳だから
すこし大人びた目つきにどきどきする
いつまでも君は子供なんだけど
だから

手をとると心臓をなでられたみたい
頬にふれると
髪を
かきあげられてしまうともう
重力すら感じない
だからもっと近づいて
はやく
近づいて

(片思い)
2009.04.04
いつもあなたを呼ぶと
はじまってしまう
三番目の車両
階段から遠くてもいい
一目でも
見れたらいい

新品の手帳を
ひらいても何も書くことなんてないのに
私の中にはいつも
すべてあなたで
ああ
だからね、なにがいいたいかっていうとね

(春爛漫の三百歩手前)
2009.04.04
だいすき
ということばがわたしをいやす
あー
そのこえがもっとあんなだったら
いいのにな
なんて失礼にかさねている
わたしはわかってるんです
しっているんです
大丈夫なんです

(限定品)
2009.04.04
断面図をよく見ないで
恥ずかしいから
私は絵が下手だから
あなたに笑われてしまうから

こんこんとあふれていく文字
きみが打ち続けているのは
いつからの夢なんだろう
聞けないけど

真白いカーテンにはきっと不浄がある
私のこのゆがんだ視界で見えるんだ
見えるんだようそじゃないのよ
本当なの
なにもかもが

針をひたいに突き立てて
腫れた赤い目は別のいきものみたいに僕をせめる
そして別のいきものが
膨らんで
泣きそうになって

落とし穴を見極めるのがきみは下手!

大きな声で言われたら
それこそ私は
倒れてしまう

(純情な彼女の純愛な初恋)
2009.04.04
初めて手をつないだのはいつだったか
覚えていないと
ぼくは笑うけど
嘘だ
あの日雨の日傘のしたで
そっと寄り添ってくる右手があつくて
たった一度だけ
それだけ

あー
思い出してしまう
会うまでになくしていないといいな
だけど
もう壊れてしまうんだったら
いっそのことぐちゃぐちゃにしようか
なんて思案する今日にも明日はあるらしい

嘘だ
とおもってしまいたい
この苦しい世界のすみで呼吸を続けること
なんて楽なんだろう
ゆううつな生き物だからきみもぼくも
カウントダウンを少しくらい待って
笑って追いかける少女
夏服白いワイシャツで風をおこしたら

あー
絵馬の並んだ雨空の下
あなたの大きな手が私の頬にふれた
あの日
もう戻れないあの日に
すべての鍵をおいてきたとしたら
一緒に
その箱を開けてください

(清浄の日)
2009.04.04
目が合った
一瞬
ことばにはならないくらい
昼の眩しさはすこし
ぼくらには刺激的だった
かなあ
ああ
汚れたくない

痛いのを我慢して
それでもふたりをだきしめる
夏の空気が青くなる

ひとりだけ先走るのに
過ぎていく電線を追ったふりをしている
視線だけ
ここにたどりついたら
きみは笑ってぼくにキスしてくれる

うそつきだ
うそつき
うそつきは嫌いだよ
だけどぼくはきみがすき

(少年の絵と少女のナイフ)
2009.04.04
うるさい
と、言いたいわけじゃなかったんだ
蝉と夕立と
神社の木陰にはきみと二人で
濡れた制服がおもい

もっと遠くまで走るのに
靴はいらないからきみは子供みたいに
はだしで水にふれている

天使をみたことないきみが
僕のすがたを見て笑うのに
理由なんかなくて
僕は
その手をとるのに
ためらいなんかいらないと思った

草の匂いが濃い
雨上がりの
きみのにおいがする
黒髪はすべてをはじいて
じんわりとにじむのは
その肌にだけ

(初恋に懺悔する土曜日)
2009.04.04
爆発する前に服を脱いで
私のかすれた声を
うまく受け取ってくれるあなたがすき

抱きしめあう三秒間
彼が知らない三秒間

ふり向いたら泣いていた人を
なだめるわけでもなく後ろに見てる
明日でいい
明日でいいかな

(can't buy this situation)
2009.04.04
人の心にはいりこめないのは
それはもう昔からで
なんの不満もない
朝だとか昼だとか
夜だとか
時間なんてかまってられない
電車にのるために自転車に乗るために今歩いている
そんな風景

すべてがたいらになってしまう前に
あの坂道をかけのぼるきみの
匂い立つうなじ
掻き立てられて
しまう
この思いをどうにか閉じ込めておいて

また明日
といって気丈に手をふれない私は
またおんなじ自販機で
コーヒーを買って
途中で捨てる

(待ち合わせは駅前のビル)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。