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2008.09.30
すべてがもとにもどる
無ではなく
たったひとつの音にかわる
ただのイメージ

朝が来れば
夜になれば
きっと、君に会えば

どうしようもない切迫感に
腹を切られ続けている
今日この頃がうとましくて
梅の花が咲くのはいつだと問う

思い出させてどうせ消えるならば
俺は子供のままで

(円い星)
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2008.09.30
手紙を書いたばかりで
読書なんてする気がおきない
いつまでも、秋の
この景色をぼんやりと否、でも確かにだ

ステージを降りていきながら
下手な罵声を浴びている
しょうもなくてしょうもなくて
美味しい食べ物もないよ ここには

(カフェオレとトマトジュース)
2008.09.30
知らないふりを続けろ

新しくなる
言葉がいらなくなって
脱皮のような眩しさを
握りしめる
左利きの君が
嘘を吐くのに慣れた日
これで最後にしようと
破けた透明の膜を
捨てる

隔てるのは何も無い
融け合ってしまえば
君だって弱者じゃなくて
いつまでも共犯する
思い出の中だった
あたたかな血潮を舐める
したたかな温度で
許す

ほら
季節が廻るのを
おなじ立ち位置で眺めていた
戻らない日々が
まだそこに黙っている
指先でそれを知る

(君と罪)
2008.09.30
夕暮れまで遊んでいた。
いや、もっと先までだったか
どうしようもなく広がっている夜に
好奇心を隠せないで君は笑っていた。
立ちこぎのブランコに好きな子の名前を呟く

川沿いの風景が今は懐かしい。

たとえば冬になれば
あたたかい毛糸に身を包んで
泥まみれになってしまう君だから
永久に悲しみを知らない。

桜並木に沿う道に
ゆらりと進んでいく自転車の覚束なさが
とても愛しく思えた春の憧憬。
君は

ただ今のようにそこに立っている。
立ち尽くす、
忘れられない何かを握りしめている。
夕立でびしょぬれになる
思い出も現実もすべて含めたすべて

鍵の無い日はどこまでも澄んでいた。

(呼吸を確かしていた)
2008.09.30
舐めあう傷の深さを確かめないで
きみは夢中でぼくを貪る
淡い春の景色
やりすごしたいくつもの夜が連なって
僕らを迎える影になって

落ちる
季節のかわる中を走り抜ける
相変わらず游げないかわいそうな臓器
もっと

うごめいて
私の中で新しい何か生む
もっと長い間待たれている実感で灰に
なってみるよ

(抱きしめたい)
2008.09.30
坂道のてっぺんで汗をぬぐった――見られたら恥ずかしいと思った。
青い空気をすりぬけて地肌にしみこむ熱。からりと晴れた空の下で確かに体温上昇を続けている、相変わらず僕らにはなにもなかった。

見られたら恥ずかしいと思った。

(夏の嘘)
2008.09.30
追いつけなくなる場所まで
引き摺られていく青い純潔
五月蝿く
ひびきわたる誰かの悲鳴が
つらぬく他人の頬を
ぼくは思う

傷つかないために
何をすることもできない
ただ
その道を真っ直ぐと走る
下らない感傷で
実る感情をうまく見過ごせないよ

(十隻の羽)
2008.09.30
赤い太陽
落ちてこないのがふしぎだった、昔から。
夏の焦げるような日差しよりも、春の暖かな空気よりも、涼しげな秋の風よりも、つんとはりつめた冬の匂いが僕は好きだった。じんわりと、骨まで浸みる痛みのようなひたむきなつめたさが。お気に入りの音楽を聞きながらくだる坂道、吐く息の白さに懐かしさを覚えながら今日を。

その手をはなさないで。
と、言えたらよかった。夏のぼんやりとした暑さの端で、呼吸を何度も確かめ合う幼子のような眼差しで。そっと終わりをつげる浅い日々に、さよならと明確な意志をもって伝えられたとしたら――僕の世界はここにない。

(懐古の代償)
2008.09.30
街中を照らしてるみたいな君の声が
深く突き刺さる私の心臓は
まるで安い宝石のような重みで
ここにある
眠りを呼ぶために手をあげて
死ぬほど欲しかったものを壊しに行く
飛び込んで

その明かりの群れでは
まだ呼吸ができるといいな

(シグナル)
2008.09.29
雨が降っている
冷えた空から落ちてくる
光が

それを拾い上げることも出来ずに
ただ呆然とたっている私の
後ろ向きによこたわる影の
伸びたもっと先のこと

きみは秋が嫌いと言う
私の重い心をとかして
そっとなめらかになってしまう
羽のような嘘をかかえて

動かなくなった街
手をとってかけぬける川沿い
懐かしさの匂い立つ昼
あまりに

遠くて、吐き気がした
まぶしいまぶしいまぶしいまぶしい
ただ好きだった記憶が

(後悔)
2008.09.29
ぬるま湯のような空気をのんだ
電車がゆれるのを感じる
橋の上の空は遠く
紙吹雪のような花びらが舞う

はるか
と、その人は言う
そんな近くに世界がないから
僕は泣く

いつまでも、どこかへ
そこに

(背中にないもの)
2008.09.28
ありとあらゆるを超えるのに
海になる必要はなかった。
セロハンテープごとはがされていく
その汚れ

きみが変わるまでぼくはあるく
吊革に届かない
絶望色の制服を着て
みじめなズレたポニーテールを揺らせている。
思い出してよ

はらはらと散らばっていく風のにおい
つかもうとして君。
君は溶けてしまう。

(融解)
2008.09.27
まぶしい空の色素が降る
飲み込まずにそれを噛む
土の下でうごめくのは
かつて気体だったものたち
構築されていく心臓
その中に確かな情報をつめこんで
痛い

「だから思い出すの、私」

風だったことがあるの、私。

(インスピレーションのない春)
2008.09.25
八年前のきみの寝顔がよぎる
あつくて眠れない
汗の匂いによいながら
誰かの腕にまとわりつく夜明け

もう一度だけ手をこすってみた
眩しくなる世界のどこかで
今も聞こえる音は
ねえ

(yours)
2008.09.24
君の隣で歌った歌をもう忘れたけど
君が笑ってくれたことだけが忘れられない
はじめから
なかったことかもしれないのに
忘れられない

明け方
祈りを捧ぐ空に降る無数の光

振り向いても痛いだけなのに
泣いてしまう弱い鼓動に身を任せたら
誰の名前を呼ぶんだろう
好きなのに

好き

(ゆれる)
2008.09.21
果てしなく薄い膜のうちがわにひとつ、
まんまるいしずくが落ち
はじかれた。
忘却の中へ
とびこむ準備ができないまま、
色のかわる目の前の景色に
深呼吸をする。
つめたい/あつい
なめらかな音律のどこかを
(そのあいまいなどこかを)
確かに刺激しながらのぼってくる
鼓動。

ひらべったい漣にふくまれた
その痛みをくぐりぬけて
同じ場所に芽吹く
やわらかな結晶。

はじかれて、飛んでいったよ。

(白)
2008.09.20
砂を吐く
きみがすきだといって
濁る目に毒を射る
さけんで
いつかみたいに

歪んでいく景色に
ひとつずつふれてみて
眠る

さけんで
いつかみたいに
きっと、未来みたいに

(僕)
2008.09.20
端から青くなっていく空白
だきしめたはずの君のにおいを
さらりと空へ返す

黙読する活字の上に
ちらちらと降りてくる光について
僕はよく知らない

思い出すだけで濡れる指
無造作にふりまわしてきみを描く
くだらない衝動で

(埋没)
2008.09.20
突き抜けるような孤独の空
藍色の

穴のように浮かぶ純潔の月に
捧ぐ君の眩しい祈りが落ちる
五臓六腑を揺らして
貪り合う獣になって
満ち溢れた背徳の美を

僕に強要しないで

(I hate you.)
2008.09.20
その向こうで
はじまっている今日を確かめにいく
精一杯の声で
笑顔で呼吸を続ける健気な朝

届かない場所にすべてがあるなら
君の眩しいからだで
君を汚す僕に意味はないから
果たしてそうなのかな

もっと奥へ
むかおうとする 君を迎えに
むかおうとする
君の撃つその指の鋭さや
かなしみが

(真っ白い朝)
2008.09.20
イマジン
ひびくのはどこかで喘ぐ君
浄罪の日々を
白く広い空の下で浄罪の日々を

すこし黙る
未来のために削るこの身に
意味なんてなかった?
思い出してよ
すきだって
叫んでよ

(一瞬のゆらぎ)
2008.09.20
まぶしい空のにおいだ
熱に飛ばされそうになる
夏は終わったみたい
たまにすりぬける風がつめたい
それだからこの街は

あるいてもあるいても
胸まで届かないような
浅い海に
眠気だけを捨てさせて

もっと真っ直ぐ進めればよかった
絡まるだけの水の匂い
きみの細い腕が拒む西日に
僕は声もだせない

(海のない街で降る雨)
2008.09.14
らせんのような共鳴を感じる
ピアノをたたくゆびの柔さに似た
無邪気さの中で吸う空気

どこまでも青くひろがる
世界の端っこで
どうしようもなくうばいあっては
求めあう
わたしと君のすがたは
きたなかっただろうか
それとも

やさしく微笑む吐息は
わたしのずっと奥のほうへ染みこんでゆく
決してまようこともなく
白くしなやかな曲線をたどり
たったひとつへ向かう

夢中でする懐抱の合間に
わずかに濁ったなみだを拭いて
それでもぽろぽろとこぼれる
こぼれつづける
わたし
しょっぱいのか甘いのか
永久に知れることのない
ひびきを持って君に伝う

音楽はやまない
そっとつつみこむような流れに
しずかに身を任せると
からだが溶けてしまいそうだった

ほら今にも
回帰する場所をさがして
君が何かを思うたび
まじり気のない
君が生まれる

わたしから

(回帰)
2008.09.14
ああまた
言葉にならなかった
出来なかった

いつも次の瞬間なんて
ないのかもしれない
今キスしないと抱きしめないと
終わりが来るんじゃない
先延ばしになっていく

ほらまた

そっとなびく髪にふれた
きみの
切りすぎた爪の存在感が
私のまぶたの内だけでやけに
濃かった

(18:01発区間快速浅草行き)
2008.09.12
雨が降ればいいな

桜が散るのを
茫然と見て
地面から匂い立つ
ひかりを感じて

きみの手はいつまでも温い
忘れちゃったけど
そうだよね

降り注ぐまっしろい世界
振り向かないよ
僕はもう二度と

(桜の季節)
2008.09.12
学校サボって詩を書くような高校生を
普通って言うのかはよく知らない
眩しい蛍光灯
手のひらで壁をつくって
私はただ君に会いたい会いたい会いたい

嘘っぱちの世界にしずむ
軽くもなく重くもない
個体としての自分を見て
もっとみて

歌わないで
かなしくなる
手鏡を捨てて新しい場所で
電話でもしよう

ただ、わかってるはずだった
わかんないか?
君は
逃げたいと思ったことがあるから
大丈夫って言う
目を背けたくなる現実を
見据えなくても明日は来るんだった

(沈静)
2008.09.08
くぐもった小さな声で「すき」と呟く
最初のキスは駅前で
さよならを告げた夕暮れの鳥
忙しそうにまばたきをするんだった
たよりなさげな腕にしがみつく
花の降りそうな童話のような場所で
うるさい雑音に目をふさいで
夢中で

痛んだ茶色の毛先をいじる
おもったより冷静なわたしのゆびは
その切れ長の目に
ふれてみたくて
でもだめだった

抱きしめないで
帰り道が遠くなるの
黙ってよ

(ファーストキス)
2008.09.08
刺繍糸のかわいいのがほしくて
泣かなかったあの朝を
ほめてほしい気がしたけど
むかしのこと
並べられたものを端から対象にして

騒がしい列のわきを
すりぬけて舞い戻るせまい部屋

あー
君がにおうTシャツを手にとって
背徳感に苛まれながら立ったあの日は

(成長)
2008.09.07
なにを見たいんだ
きみの柔らかな髪に
そっとふれる
くちびるで

味覚もすべてうしなったみたいだな
だから笑って
どうか笑って

流れ星をひとつ見つける
なんとなくの願い事すら
産まれてこないきみの神経を
うたがうと同時に泣きたくなるのは
ぼくだけ

(青を告げる)
2008.09.07
夕立が肩をさして
蝉のぬけがらを今更踏んで
きみはうちへかえる

思い出す場所に
不確かな傷をあつめて
なめとって咀嚼して
超える

もう絶対なくさない
なにもしないから
いいでしょう

(次の次)
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