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2008.08.30
ふみきりの音が鳴って、電車が飛び出してきそうになったので、空色の図鑑を閉じました。カンカンカンカンカンカンカンカン……うるさいのは嫌なのでヘッドフォンをします。/切れ味の悪いナイフを所持して、いかなる危険にも備えたつもりになってしまいました。車のない家でそだったので、いざとなったら逃げ切る自信はありません。/飴色、ってよく言うけれど、それが何色なのかわからない。/水をやるのを忘れました。先生は私をおこると思います。いのちを無駄にしてはいけないそうです。まだ死んだわけじゃないのに。/花柄のかばんをもらいました。ケーキのクリームでべとべとになった手のひらでさわってしまいました。すこし悲しいきもちがしたけれど、うれしいほうがやっぱり多いです。/上を向いてあるいていたら、転んでしまいました。ヘビイチゴの愛らしさをふと思い出すと、同時にその舌ざわりの悪さがありありとよみがえりました。なんだか私は泣きたいです。泣くみたいです。/信号はいつも赤で、遠くのほうで聞こえるサイレンでようやく目を覚ますんです。夏の終わりという歌を、口笛で吹きたいのだけれど、私はそういえば口笛ができないんでした。蝉の声を無視しきれない。それに示される夏、という季節はいつだってまぶしいので、やっぱり嫌いです。自転車を急いで動かすと、あの太陽が落ちる場所まで行ける気さえして、とても心地よかったです。/図書室に逃げればいい、あそこには夕焼けだって入って来れないんだから。最近消えたあの子にも、おしえてあげればよかったと、たまに後悔します。だけど泣いたりはしないよ。/ガードレールに腰掛けていると、もうすぐ夜になる感じがしました。すぐに家に戻っても誰もいないから、またここに遊びに来れます。先生にはひみつです。ポケットに手をいれて、金属のつめたさを感じながら来た道をかけてゆくと、風がきもちいい。スケッチブックと色鉛筆を、お気に入りのかばんに入れて、またここに来ようと思います。色鉛筆は、黒と青のしか持っていないけれど、空を描きたいだけなので大丈夫です。

(そらの描き方)
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2008.08.30
(太陽は)
(……僕を焼く)
(赤くてうるさい太陽は)
(僕の髪を。)



 青すぎてしようのない空に今日も見下ろされる。どうしてもその裏側に向かうことは叶わなくて、それはずるいと思った。魚のひらひらした部分が僕にもあればいいのに。給水塔は清々しい。嘘のように壊れた鍵の破片を、僕はいつまでも握りしめている。入道雲は膨らんでしまって、いつ破裂するかわからないから、ちゃんと逃げる準備をしておかないといけない。無数の糸が空中に見えて、それは幻なんだと直感した。だから触ることもない。すべてが、時間に沿ってゆるやかに進む。急速に落下する針みたいなものを、僕は見なかったことにする。
まぶしい。



新しい空気を
吸いながらうまれかわる肉体に
良い名前をあげようと思った
真っ白で
美しくて
宇宙の果てにも存在しない
想像のいきもの
架空のきみを思うには
なにか理由がいるんだろうか

その
青くしなやかな線を
切るようにぼくはおよぐ







ああ、また蝉が鳴く




(しっとりとした)
(かなしみを含んだ)
(そのいろ)
(どうかたどりつくなよと)
(祈る)
(それだけがすくいだった)



 嵐がすぎさったあと、夕暮れは来る。西の空が赤く燃えて水彩画のようににじんだ。じっと眺めても戻ることはなくて、いつの間にか僕は群青の波にふれた。さざなみ。実感できる温度はあたたかく、季節の終わりを告げる合図はとうに鳴っていたんだと気付く。終わり、というひびきにふるえる世界。この手のひらからこぼれ落ちたたくさんの、僕の世界。終わる世界。
まっすぐと、それでいて柔らかにつきつけたまなざしの先

水平線の向こう。


(八月の温度)
2008.08.30
糸をひく、夜の底から
這い上がってきた天使の名前は
きみがすきな車の会社と
似ている気がしなくもない
赤くそまる、きみの爪から
ぽとりと落ちた鉛筆の先
もっと見えないものを触ろう

ねえ
誰も咎めないうちに
遊びをやろう もっと上手に

願い事を三回となえ
壊れた人類に投げつけたのは
心のかたちをした
石ころみたいなごみくずみたいな
それでいて
きみの全てのような

ああ
悲しみが愛しさに似るのは
誰かが教えた歌のせい
思い出したら白の城
森でさまよう彼方の影が

嘘を知る、春の白昼
はがすなら傷をつけないように
騙すなら次は見逃すように
きみにちゃんと伝えておいて

(御伽噺)
2008.08.22
その日の熱は醒めなかった。世界地図を端から眺めて、どうしても夢をみなかった。コップに注いだはずの牛乳をさがした。ふれてみるガラスは、常温と低温を行き来しながらそこに在った。思い出さなかった。そのかわりなにひとつ忘れていないのよ、って、あなたは笑っている。

(真冬の水色)
2008.08.16
ひたひた
落ちていくよあなたの音へ
心地いいリズムと音階がかなでる
美しい街へ

キラキラ
電子の糸をつたわっているの
こんな風に今にも壊れてしまうよ
重なった世界が咲く

ゆらゆら
目をふさいで聞こえてくる
子供のころ遊んだ場所まで
連れていって
その波で

ひたひた … ひたひた

白いコーラスのうず
溺れてしまえるまぶしさ
落ちていくのあなたの音へ
あー浸みこむよ

(beautiful sound)
2008.08.16
もっと真っ直ぐに
宇宙空間を踏み外す

ストローひまわり水玉
落ちないで 消えないで 
そのまま

きみと遊ぶのに飽きた
上手くやれない僕らの世界
ずっと近くに

風の音ざわめくマチナカ
歩けないきみと きみじゃ!

(you fall)
2008.08.15
たったひとつかみの
体温をたいせつに抱いて
水色のTシャツ
振り向かないやさしさをかみ締めた

流れていく緑の街
イルミネーションを探す目線
縫い付けられた嘘から逃げる

ハサミの音が何かを切る
耳元でささやかれる甘い言葉
蓄積されるダメージから
目を背ける
……背けたいよ

(back bone)
2008.08.15
痺れた舌先でこの星をとかす
ゆずれない願いをぎゅっと握っていて
細い髪をなでつける銀の風
すこし寂しくてふれてみたよ

だから
体中から生まれるその色が
美しいなんて誰がきめたの
私の想像で壊れた世界で
あの橋を渡りきるなんてできる

電気を消して
その次に水をください

(夜を超す)
2008.08.15
雪の白いのが目に眩しい
うるさい太陽がきみを溶かしていく
漣とたわむれる足首
そっと、もっと溺れていくのはこわいかな

チープでライトで凝ったマクロレンズで
君は世界の何を見ていたの
くるしい痛い悲しいなんて
嘘つきみたいに呆然と立つの

星空をのみこんで
海は泣き声をもらさないよ
青々とした幻想の中身を
ひきぬいてその腕を
汚している

(hekigan)
2008.08.15
眠りから拾われたばかりの
あたしの両手が
ゴミ箱みたいな空に
のびるのを見ている

たとえば
融けて消えてなくなって
それでもきみは過ちだとか抜かすの

ねぇもっと機能的に笑えよ
くだらない
きみがくだらないよ
ねぇもっと小さな場所を刺してよ
苦しいのがやだって言ってよ
ねぇ

きみのきみの適当なことばで
あたしの大切ななにかが破られる
壊さないでよと叫んでうらがえる
世界のすべてを取り戻すなら
下を向いてて
もっと不確かに

(in)
2008.08.14
切った髪がかわいくて
小石を蹴るファインダーの向こう
連れられたきせつの端をつかむ

逃げれない歩けない忘れられない
気もちだけ育つんだ
栄養もないのに

遠い街で
君に似た君と同じ名前の人なんて
僕は呼ばないよ

ねぇ
騙して
裏切って今はバレないように傷つけてみてよ
いつかそっと振り向くときに
すこし疼く小さな傷がほしいよ
君との

(約束の芽)
2008.08.14
まばらに消えてく黒い羽根
鉄骨が邪魔して永遠の夕焼けが
みえない

駆け出してぬげたサンダル
少し我慢して痛いのも
そっと心に沁みる世界の呼吸だ

失くしていく
三日前にきみにふれた傷跡も
やわらかな体温上昇を感じていた
青い時間も

ページをめくる度に
忘れていく本物のにおい
誰かが置いていった
かきむしって逃げていったんだ

あおくなって赤くなって次は群青の気配で
のみこんだ言葉
子供みたいに泣き喚いている
裸足のままであるいた街のどこかで
今も聞こえるよ

(どこかではないここ)
2008.08.13
行きたいところなんてもうないよ
あなたの声があればいいよ

かえり咲きの花を踏む子供のような仕草や
伸びてしまった前髪を気にする無意識の左手
言葉には出来ないさ
成らない

思い出す光景は
広がる水色のベランダとこっけいな足跡
振り向きもしなかった

あなたはいつも「君」を往く
だから知りたいことなんてもうないよ

(just loving you)
2008.08.07
ねむいからと
君は手をはなす


ふれたのは誰

(想像力)
2008.08.07
目に見える希望は
ぼくにとって記号だった

浅はかさに拍車をかける
緑色の新しい感じ
ほらそこでまたミスる

窓際にゆれている
ひまわりの背丈まで
育ったきみに明日がいらなかった
いつだって
もうここで終わりだったな

(希望)
2008.08.07
ゆられている
意識だけ飛んでいる
遠くまで呼ばれるための
時間をきみは持たないから
もっと
まっすぐだ

水を追うように
線路は街へくだっていく
赤いシートに寝転んだ
すがたは小さい花のように
映る

窓越しに太陽に焼かれ
あわただしく消えていく俺たち
その流れを含んだ
ある明日への
声明は

(眩しくある余地)
2008.08.06
しずくが落ちて
それを絡めとる指に
いくつもの傷があって
いつかそこから芽吹く何かを
君は知る

音のない夢でのクロール
下手だった言い訳や
煩雑とした心のなかをだます思い出に
目を背く

そして

(穴の空いた風景)
2008.08.06
心地いいらせんの中で
揺れる音塊がぼくの胸をくすぐる
今にも切れそうなラインで
そっとここまで届くのは
機械のような植物のような

その海に
どこまでも深く潜って
たどり着く場所に君が無くても

(1/f)
2008.08.05
ピアノがすき
いつまでも遊んで
きみの指を借りながら
いつまでも歌って
それ以上触らないように
それ以上さぐらないように
ぼんやりとひびく音を聞いている
ファソラシド

(ピアニッシモ)
2008.08.05
君にこの傷はみえない
嘘ばかりの涙でびしょぬれのからだ
引き返すには遠すぎて
だけど次の場所なんてみえなかった

思い出して
不機嫌な左手が私の核をさがす
唐突に導かれた世界の果ては何色だろう

おしえてよ
君が全部しっているんだとおもう
眩しさもにがさもその手に握られている

もう振り向かないで
鍵のなくしたままあげる悲鳴
さいごの声で届かない手紙を笑うよ

(ファンタジック・ロスティング・ワールド)
2008.08.05
僕らには羽根がなかった
たぶん生まれたから
きみは悲しみを含んだ声で
言う

帰り道はしらない
ぼんやりとあるいていけば
きっと何処か暖かい場所だ

もつれていくすべての音
似合わない黒髪とほそい足首
掻き立てて
会いたい理由なんてなくて
僕はただきみを

(眠りの国)
2008.08.05
夜は夜
朝は朝
だけど朝は夜だった
そして夜が朝

きみが起きない白昼で
僕はひとりきりの遊びを
きみのそばでひとりきりの遊びを
会いにいきたい

たちの悪い嘘をつくなよ
きみのことなんてどうだっていいから
すてきなすてきな覚悟でもって
愛に生きたい

(あいにいきたい)
2008.08.05
人波は眩しくてすこしくるしい

思い出す体温はたぶん偽物なんだろうな
言葉は
あんまり必要じゃなかったのに

そっと手を伸ばした先に誰がいるんだろう
きみがいたら
きみがいたらいいな

(君がすき)
2008.08.05
ビルディングは群青に倒れる
光る思いだけ
ここ以外の場所で繋ぐんだ

中心から逃げていく
爆発するからはやく逃げて
息をひそめていることが
必ずしも容易じゃなくて少し戸惑う

後ろめたさに拍車をかける
さっきまでよわかった雨
私の肩を切るようにぼたぼたと泣く

同じ場所へ行きたかった
蛍のような明かりの群れに
きみが突っ込めばそれでよかった

(遠くへ)
2008.08.05
奥に奥にって身体がさわぐ
勝手にわめく
ため息を鳥にかえて赤い花を啄ばみに
うそみたいなほんとの話で君は若干の戸惑いをみせた

再生環境は整っているから
あとは呼吸を乱さないで丁寧にはがしてゆこう

乱暴に扱って道具は壊れた
やさしくして出来ればでいい 出来ればでいいけど
私は夢をみる

よみがえらない景色があるよ
そこでただ立っていた
永遠に終わらない夕立を
浴びながら呆然と立っていたその瞬間

なにを思うんだ

(アイを夢見る機械について)
2008.08.05
夕暮れの傷をきみに見る
青いかばんの中には宇宙が広がって
洪水みたいにあふれ出したら君がいう
くるしいよ

動物と動物
しょせんそのていどのぜつぼうです
ああなんて単純な臓器で僕を賄える

傍に居て
キスをして
どうせならもっと求めて

悲しいよ

(all of)
2008.08.05
ここにあるのは

水のにおいがして
その次に音を知る
教えてよっていう
君を教えてよっていう

マグカップ
藍色の空と
生暖かい空気が夏
俺を呼ぶ

文庫本の切られたしおり
いらない嘘と
落書きばかりの机

ここにただ君がいない

(草々)
2008.08.05
白々しい言葉のすみにともる体温
たとえばひどく無機質なエレクトリック・ファンの流線
きみならわらうのか

点々と落ちていくビルの灯かり
数えることすらしないけれど少し煩わしいよ
嘘つきってきみならいうのか

(最終手段としてのif)
2008.08.05
嘘はつける

電信柱に似せたあの花を
誇らしげにかかげる君の無様な笑顔
ぶらさがる電球みたいな生き物を
ふしぎがってみつめる目は

嘘をつくな

コーヒーかカフェオレ
何かが足りない君の眼中には
甘いものよりにがいものより
何かが足りない君の

嘘をつくの?

よく知らない君のことで一日が終わる
水溜りとマンホール
踏まないように気をつけて
誘われる前の風景
頼むから
ナイフをおいて

(エイチアイティーオー)
2008.08.05
何も聞こえない
無音は真っ白で君の傷を隠す
遠くのほうでひびくメロディーが
しずかにしずかに奥を広げて

痛みの中で安らぎを見つけたのは
きみが、って言い出す前に上手に笑えたきみのせいです

(drop)
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