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2008.06.29
降りてくる
風が
私のほおをなでて
にげる
その他の空気にとけて
ひとつになる
どこまでも
繋がっている平べったい景色が
私の前にも
あなたの前にも

ゆらめく旗の色が
ちがっても
目を閉じれば同じことで
なつかしいと感じるんだ
聞こえなくても
知っている
それだけで

(坂道が続いてく)
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2008.06.29
ああ、息ができる

それで?
問いかける瞳の奥に
どうしても見えないと思う
君の心理
腐敗していく前の顔を
よくおぼえていたはずなのに
かすんでしまった

そして
呼ばれ続けている
幸せの向こうのドアから
たくさんの名前を
誰かが連れてきたんだ
どっかで名簿を
買ったんだろうな

ねえ、聞こえない
たぶんこっちからのことばも
聞こえていないんだろう
振り向きもしない
背中が
妙に頼もしく思えたんだ

ああ、息ができる

望まずにここに立つのに
なんてよくできた体だろう

(終わる世界)
2008.06.29
わすれてしまったことばかりが
胸をひっかいてるような気がして
今日もねむれない
カメラを手にとって
ぼくのすべてが永遠になればいいのに
なにもわすれないのに
そして
なにも、思い出さないのに

(敏感になる)
2008.06.29
ヘッドフォンをすると
世界はしずかにうごきだす
私の目の前で
いろいろな情景を
みせて

赤い傘にかくれた
くろかみがひかるのは
すこし濡れているせいなのか
それとも

改札を抜けて
それは無意識のうちに
あらわれないきみの影を
待っているのかな
ぼくは

(かなしみと交差点)
2008.06.29
くるしい

うまれたい
ぼく
みず
の、におい
きこえる
きいて
なみだ

せかいは
どこにあって
ぼくは
なにになる


(純正)
2008.06.29
ピアノがひけたらよかったのに
あなたがねむる放課後の音楽室に
斜陽

おこさないように前髪にふれた
この中指がつみぶかい

今日という日の
すべてにおいてあなたが重要なのは
どうしても

(欲しい)
2008.06.29
花を蹴る
みずいろのかばんは
すこし小さい
買ってもらった一眼レフ
いきなり傷ついたのはコンクリートのせい

いつだって大人しいきみが
急に表情を乱すのは

(規則性)
2008.06.29
嘘、だ
それはたぶん嘘

街路樹の名前をしらないけど
連なって眩しいほどの新芽に
目を覆う

はやく走れないのが
とても悔しいのに
追いつかないのは足のせいじゃないはずだ

切符を買った
久しぶりすぎて忘れてしまった
ここはどこ

(今日をなくさないために)
2008.06.29
いますぐに
消えてしまうことはできないけど
いつかしゃぼん玉を
ぱちんとわったあの手のように
やさしい事象を待っていればいいんだ

(消滅願望)
2008.06.29
真新しいノートを積み上げても
天井にはとどかない
電球が切れてしまったから
コンビニまで行かなきゃならない
走りたくはないから
自転車の鍵を探すけど
どこにやったかなんて覚えてない。

(日常の海)
2008.06.29
あと1ミリの距離にいる
あなたに融けてしまうのが容易ではない
いくつもの細胞を
上手く混ぜることができないでいる
あたしは
あなたのことがすきだから
何度でもキスをするけど

(愛のある抱擁)
2008.06.29
滞りなく流れている血潮
ふれずにいたのは傷つけるのが
たぶんこわかったから

息をしないで
手のひらでまぶたを隠して
そっとキスをする
あなたのかたちをしているものが
あなたではなかったとしたら
私はなにを思うだろう

思い出して
ほら、すぐに
握り返してしまいたいところ
だけど

(飽和と性欲の話)
2008.06.29
寂しい、はきっと錯覚
白紙の上を鉛筆がすべって
あなたの声をみつける
それはやわらかくて
あたたかくて
とても愛しい

ペダルを踏んで
ひびかせるけれどものたりない
メロディーだけが続いている
理由もなく
きっと

(漂流する心)
2008.06.29
駅の廊下の窓から、線路を見下ろしました。白い雪が窓をぬらしていて、私はふいに、それに触れたくなって、とうとう身を乗り出してしまうのでした。あなたは、季節はずれにも程がある、とただ笑っています。ふりむけば、チャコールグレイのポロシャツを着た華奢なからだが、突然ゆるむ滑らかな頬が、きっと見えます。だけれども、それをしてしまえば、いつだって泣きたくなってしまうばかりなので、私は、動くことすらできないでいます。ただ、落ちてくる白い点々を眺めているのです。私は、雪がすきだから。

きっと世界の終わりが来る。
私はいくばくかのセンチメンタルに身体をゆだねては、こういった悲劇的な言葉を吐きます。そして、あなたはそれを聞いて、てきとうなあいづちをうってくれます。ふたりとも映画を観すぎているから、こんな遊びにも慣れているのでした。

あなたはたまに、私の髪に触れます。そのたびに、心臓を直接掴まれたような気がしてしまうのです。すこし、こわい。

七月の空気は、まるで現実味をなくしています。
見えるものすべてが無色になったら、もう一度ねむらないといけない。まだ、夜にはならないから、安心していてね。雪が積もったら、電車に乗って、私はどこか遠くへ行きたい。あなたは、白い素足のままで、階段をかけのぼる。私を追いかけてきたのではなく、私が望むよりも、もっと遠いどこかへ行くためなのでしょう。

線路は、真っ白になりました。いちばん近い遮断機が、降りていくのを見ています。そして、世界の終わりがくるのだね、と、今度はあなたが言うのでした。耳元でささやかれたわけではないのに、体中がとけてしまいそうになります。
そして、私は気付くのです。汗をかいていることに。


(私、今、夢をみていた。)
2008.06.15
その指から目の醒めるような
映画の数々をひきつれて
水脈をたどると
必ず同じ場所に行きつく
すべての源泉は
きみの心臓付近の
曖昧なぶぶんにあって

それをなんて呼ぶのか
すこし迷っているだけで
理解はしてる

(這入りこめない)
2008.06.15
きみが背負えるものすべてに
等しく名前をあげるとしたら
やっぱり捨ててしまうほうが楽だ

散々雨に降られて
ぬれてしまったスニーカーは
笑って誤魔化せない辛辣さを
にじませている

飛び越えて
虹の橋をかけのぼって
どこか別の星でまたうまれた僕らを
祝福する鐘の音を待っている
すきだから

両の手をひろげたら
どこにでもゆけそうな
それ
その感覚で

(さよなら)
2008.06.15
バランス感覚を失って
天才と呼ばれた彼女の後姿をさがす

度重なる悪天候の影響を大いに受けて
然し中止とならない僕の予定の臨機応変さに吐き気がするよ。

場内アナウンスは君だけに届かない
機械的な動きでもって愛情をみせてください。

空の色肌の色街の色は時計の色
ふみはずした次の世界
そこで最後だったとしたら

(不可視)
2008.06.15
吸ったことのない場所の空気を
体中にしみこんだいつかの声を
ちがう人の夢の中で
みてしまったもうひとつの夢を

(ゼロに戻す)
2008.06.15
誰の胸にもひびかない歌を
きみの歌だといって歌うから
悲しみや喜びやその他の思いを
すこしだけ僕にみせてよ

春のあたたかさは僕らを包み
絶望って名前の季節になって
夜の冷たい夏の空気は
いつのまにか呼吸を奪うよ

そうやって等しくなれる生き物なら
触れ合うだけで涙もこぼす
気付かないうちに片付けられて
笑いころげる日々も思い出だけ

秋になったら過ごしやすくなるかな
風のすずしいのが肌を撫でるかな
かなしいほど抱きしめあえば
冬だって今日を覚えるかな

誰の胸にもひびかない歌を
きみが歌えば僕はふるえるのに
すべてが廻る日のことを
知らされていないから

ねえ
この声は届かないなって
わかるからどうか目蓋を閉じて

(your song)
2008.06.15
夢みたいな現実みたいな
結局何?
わからないままさ

涙に似た液体を飲み込んだ
苦みに混じっていた愛情みたいなもの
吐いて捨てたよ

眩しい白は届かない
僕じゃ駄目だって言わなくてもわかる
突き抜けて、開かない
いつの日も

(落胆の臓器)
2008.06.15
眩しい埃をめいっぱい吸い込んで
覚束ない足取りであるいた
ゆらめく路上に横たわる月を
遠くから見下ろしていてさ

あの惑星に乗れたら聞こえるかな
飛び移るなら覚悟を決めた数秒で
ただ僕はまだこわい

街路樹になびく髪の匂いが
飽和した日曜日午後も終わり
さいごのひとつだけ握っていた

氷の冷たさを忘れたら
廃墟のような部屋でうずくまるけど
暗がりに燃えた夢のような日々を
蹴飛ばしていてさ

(白い旗)
2008.06.14
知らない駅の改札を抜けたら
ひろがる夏の空気が少女の熱をうばう
たしかに流れているじかんの
風の中で私はどこにでもいけるの。

(next see)
2008.06.14
筋肉痛だから階段をのぼるのがいや
エレベーターの息苦しさも今は我慢して
下を向いて

机の傷は心の傷
誰かのきせつを奪うみたいなシンパシー
うわばきを遠く飛ばすのも同じように

君が居なくなるなんて信じられない
みあげた空の青さにことばを失くす

だまって石を蹴るだけでこみ上げてしまったおもいを
片付ける場所をしらないからそっと泣いた

(今は並んで帰るよ)
2008.06.14
やさしさって言葉のずるさに
しょうがなく頷くけど
ほんとうはそうじゃない

欲しい物手に入れなくちゃ
いけなくてでも恐いから
逃げているよ

そのうち忘れてしまうんだろう
本当に
君のギターと歌で
この世界は救われたのに

(まっすぐ)
2008.06.14
頬があつくなるのを
かくせない

掘り起こして
二度と目覚めないようにしてた
そんなきもち
それが全てで
なにもかもを超えて

もういっかい忘れたい
忘れて、忘れて かなしくなって
もういちど

(Heaven)
2008.06.14
背骨をなぞられると吐き気がする
慌てて服を着るまで
何秒間かぽっかりと穴のあくような景色
だんだんと消えていく
飛ばして
さらさらと
砂になるみたいに薄く
風を呼んで来たから
だれか

(留守番電話)
2008.06.14
見慣れない色のスカートが
風にゆれる
思い出されることすべてを
思い出せない
きみ

夏が来たって楽しげに靴をぬいで
はだしになったきみは羽根が生えそうで
でも永遠に飛べない

焼け爛れたかつての空を
未開発の土色にみて目を伏せた
いつまでも眩しがりだったね

赤い花には
おおきすぎるカメラが似合う
覚束ない手つきで
笑顔すらへたくそなきみが何か言う
こっちにはきこえないけれど

(かたちのない今日の空)
2008.06.14
浮かんだ葉のあるべきすがたも
はじめから知らずにいた
想像できた街の呼吸がもうみえない
共鳴する他人の肌のうしろでひびくコーラス
逢いにきて
くれない

踏み込んだ最後の景色が
だれにでも足りている希望のうちの幾つか
飴の甘いのとにがいの
取り除く術はないよ
低音で神経をめぐって

あの窓をぬらしてしまう
石の重みに
ころがれる柔軟さと


(雨降らば)
2008.06.13
もどかしさに手を振って
まつげをゆらすのは誰の罵声か
血脈の鳴るうちにわらっていた

よっつにわかれた世界について
そのよっつめを
あたしにくれた意味について

不条理ということばで
処理しきれない色々をさわってみる
泣かないんです
きらいです

あの日一緒に見た街がこんなにも
美しく思えてしまう
輪転機が写し出して
別の場所みたいにして 壊して

冬がすきだから
君は
この指は、雪を
さがすから

(あしたの次の日)
2008.06.10
きみの中身があふれだす
水中の無重力で
意識が消え
宇宙のどこかで沈むために
またなにかが生まれる

羨望はつつましく的をはずし
そのたびに笑ってしまうきみはまだ
子どもだった

ゆれている世界に
出会いなのか別れなのか
ようやく言葉を告げ
ひびいている不規則なコードで
頭の中がぬれていくのを
知って

(懐古)
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