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2008.05.20
さみしいのがすきだから
いけないんだ

この手の
すこし向こう側で
夕焼けがはじまっていて
あなたはそれをみようともしないのに

知っているよ、とか
かんじる、だとか
むせきにんな言葉をはいては
わたしにさわろうとする

これ以上だめなところまで
はがそうとしないで
聞こえてしまう
もうぬげない

ひどい嘘は
夕立みたいに消えたかとおもえば
そこらじゅうの空気を
かきまわした

残された、呼吸が
いっそう下手になってしまう

(そこにあるのが虚空)
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2008.05.12
白々しい何もかもを終わりにするなら
君の名前がまたひとつ増えていく
接続端子
合わないけど問題じゃなくて
君はあのひとを好きになっている
すでに

遠すぎていつのまにか渇いた
かえりみちの匂いは
特別だった
動かない電車の中で
じっと身をひそめているような

雨が窓を叩く
それはなにごともない今日の世界に
美しく馴染んだ掌編

(文庫本のかるさは)
2008.05.11
単純な成り行きで君が傘を買う
まるで偽物のような「I can」
白々しく思えてしまい理想的と
言ってみたけれどそれ以外には
俺がかける言葉はない。永遠と
うたう孤独について考えもない

停止する朝。バスドラムだけが
五月蝿い。五月蝿い。五月蝿い。

(rent-a-car)
2008.05.11
スポットライトを浴びて
立体的になった汗まで
神々しいひとつのモニュメント
身体中に
しずみ込んだ誰かの悲鳴を聞いている

だから
夕暮れは罪だ
いつかの記憶が薄れるのを
待たずに泣いてしまいました

残された土のにおいは
呼吸にわずかの隙を与えて
眼を閉じた羊のように
燃えた

(バイブル)
2008.05.03
abc abc abc
つまりは三拍子で
きみは靴をぬいで
わらっていて

123 123 123
すこしだけズレていってね
きみはまぶた閉じて
こえだけ

abc abc abc
電車はこの駅にとまる
私はこの駅で降りる
きみがこの駅で乗車する

123 123 123
惑星のなかで
だれがここを選んだんだろう
ふしぎなにおい

abc abc abc
深海にもぐってゆくような
心地いい電子の波
受話器からきみを連れて

(S.D.)
2008.05.01
ほどけてしまいそうな
女の子のからだから
春をとり出してならべる

つみぶかい瞳が
まだそこにおよいでいる
名前の知らない五月の旗
活字から顔をあげて
だれをみる
外をみた
窓の
……

がらんどうの空に鳴く
おちないつばさで昼を裂く
校庭のにおい
さかなが
つばさをもたないさかなが
はためきながらそのすがたをみている
遠くへ、
とんでいく鳥たち
男の子は
女の子がすきで
女の子は
男の子になりたかった

(メーデー)
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