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2007.05.30
せまい頭上の雨傘に、
流れ星をみつけたら
わすれないように花占う
ずぶ濡れのスニーカーのあした

乾ききれない成分たちが
昇華して虹色になる
そんな曖昧な期待だけで
みずたまりを跨ぐのをやめるよ

(あめふりのさきに)
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2007.05.30
さようならはむかしから好きじゃない
告げられた言葉 受話器越しににらみ付けても
私は無力だ

(切れない数秒、のみこむこともできたはずの)

(電話)
2007.05.30
やっぱり朝は寒いねと
六月、真っ白い空に息を吐く
打ち込みのドラムが
耳にずっとこだまして だめだよ

今はなにも見えない
少しだけねむらせてください
そう言った私の腕を
つかんで

(この場所で)
2007.05.30
低いピアノと一緒に
屋上から飛び降りる
なまえも知らないきみの
いちばん近くにいきたいの

(ダイバー)
2007.05.29
実像と残像のみわけがつかなくて
すこし君を困らせたね、懐かしい日の東京

ふたりぶんの夕食の
材料をかいにゆくんだ
ゆく、はずだ

映像のなかで並んだ影が
ほんとうに過去のそれなのか
わたしは断定することすら、こわいよ

(思い出さないで)
2007.05.29
水風船の透明と
君の華奢な体がダブる

焼け焦げた校庭の砂に
ふたりの名前をしるしたのは
いつのことだったろう

(合わない焦点、)
(むしめがねで空を焼く)

はじけたのはソーダのあめ玉
眠れない熱帯夜に殺されるくらいなら
このまま

(乱視)
2007.05.29
坂道の絶頂あたりで死にそうな蝉を踏んづける
いつもより暴力的な太陽に刃向かうように
(悪意なくさりげなく何となく)

二度と出会わないひとたちの視線を受け止めるたびに
この心臓が機能するのは此処でだけだと思い出す
、手をつなぐのならこの瞬間しかないよなあ
なんて

ひざした3センチをまもりつづけるきみの
頼りない後姿の奥で手まえで ゆらめく空気が恋しい
赤くなるその指先に今年の夏がキスするまえに

(オーバー25℃)
2007.05.28
左足に激痛が走るっていうのに
君はしらんぷりで
「い」からはじまる単語を
探しているだけだ

(原因不明)
2007.05.28
くもがいなくなった空は
いつもより広い面積を持て余している
みたいだった
風が無言ですぎさると
淋しいのに照りつける太陽を
にらんだ

きみの後姿、ブランコが軋む
なまえもわすれた街のはずれの公園で
きみときみの面影をみつめては
ためいきをついて青々とした無機物に触れたがった
きえてしまうとわかっていて

空き缶を蹴飛ばして
美しくないジグザグの線を
きみがうれしそうに眺めるのは
せつなかった

かがやく黒髪のうえに
小さな粒をのせて走る
ぼくの知れないどこかの景色を
きみは吸い込んでいたいんだと思う

きみが居なくなった街は
いつもより広い面積を持て余している

ぼくは相変わらず下手な笑顔で
それに気付かないふりをするきみも
ずっとずっと変わらないと思えるのに
埋められない空白の数センチが胸を痛くした

見上げれば果てのない青が
僕らを静かに見下ろしている
光が絶えない理由なんて
考えてもみなかったから
こんなちかくに微笑む君が
どうしようもなく遠くみえたんだ

(センチメンタル)
2007.05.28
午後九時三分きっかりに、彼女は
乾いてしまうまぶたを
はがす

表情ひとつかえないで

ただ
かさぶたをはがすように
少しの痛みと痒みに耐えながら
彼女はまぶた、を、はがす

花のように
オブラートのように
キャラメルの包み紙の
ように

薄い自らの肌を壊しては
また生まれ変わることをのぞんでいる
わずかに緩んだくちもとは
やさしげに

彼女は泣いたことがないから
いつかあの白い頬に
雨垂れる季節が来れば
そのまぶたはそっと溶けて

(、金魚すくいの紙のように)

次の朝には生まれかわる
まぶたの細胞だけが
新しくなって

すこし恥じらいながら
その体を寄せて
やわらかな布にくるまった
少女みたいな表情で

(薄皮)
2007.05.27
エンドレスリピート、約束されない未来まで
あと3秒
の、ところでずっとずっと
おわらないんだ

(君と僕)
2007.05.27
都会に嫌というほどの雨
泥まみれの足首を笑って
憂鬱な坂道うなだれ
誰か僕の網膜を洗って

曖昧なステップ踏み付ける
生ぬるい空気に熱った
傘のない空蝉日和、ああ
耳鳴りだけは止まないでくれ

あじさい薄紫色で
はいからな少女たちは酸性
まぶた開けば全てが尽きて
気付けば重たくなったシャツ

彩度の低い六月に
迷い込んだ僕
彩度の低い六月に
六月雨に侵される

(六月)
2007.05.27
君のために歌う歌はもうない

私の中で何度か死んだ
君に似せたイメージの塊すら
もうどこにもひびかない

安らぐために爪を立てた肌に
赤黒い幾つもの傷が息をすれば
まだあの日の夢の中をさまよっている
そんな錯覚に陥るのだ

抜け落ちた羽根と飛べなかったその足で
どこまでも果てのない地平を駆けずり回ろうと
一度みた景色のうえに戻ることはないのに

それでも僅かに期待してしまうのは
今目の前にひろがる空が
あの日のそれと似ているからか、
それとも

(the non sonnet is for you)
2007.05.26
眠たそうに別のひとが手を上げる
信号がかわるまえにそこまでは行けると思う

進化しつづけて枯れた太陽に
火照らされながら早歩く土曜日
片手では持ちこたえることはできなそうだ

どんなに平穏な世界が
きみの耳元をあたためようと
ストップウォッチの誤差 0.1秒を
きっと君はゆるさない

(めやす)
2007.05.26
君はそこに居るべきじゃない
居場所を奪われるのをおそれるくらいなら
さっさと死ねばいいの

(不可侵領域ゼロ)
2007.05.26
ヒーローが来るのを待つ
君の胸のなかで
僕の胸のなかで

甘い匂いで汗かいて
夢をみているんだ 子供みたいにさ
空だって飛べるんだ
いつまでもたったひとつの
星をひだりてのひらに
のせるんだ

(星に願いを)
2007.05.25
レンズの表面に水をはって
引き起こされる波紋のかずをかぞえている
実像がゆれるたびにざわめく心臓付近の
生命が満ちひきするその様子は淋しかった

電線で花を焼くゆうぐれどき
中学生がその家路をたどれば
振り向きざまにひるがえるスカートの、内側でこうずい警報
みみなりがやまないの
せまいビニール傘のしたで流れ星をまっている

なんどか呼んでください、このなまえ
誰のためでもなく震える感情が
灰になったなみだをおよぐときにすべてをしんじれる

(網膜にみずたまり)
2007.05.25
やっと冷めた空に投げつけたキス
甘酸っぱい夜風がきみのふくらはぎをなぜていく
その隙間にとうとう溶けてゆきそうになる

まばたけば潰れたまま蜂蜜にまみれたよ
ちかちかと眩しい照明
僕らはずっとまえから逃げ出す方法をさがしてた
夢から醒めてしまう以外に

舌先がうるおうまで、あと3秒

退屈な月曜日がはじまるまえに
どうかこの窓をノックして
今夜きみが無事ならばあの果実を盗みにいこう

(プラムスター)
2007.05.24
拒まれてなお視線はその先をつらぬいた

ぼやけてしまった春の輪郭を
もういちど取り戻そうと
私は四月にかいた絵を壁に貼る

反射して見えづらいそのとびらの向こうで
芽生えた何かが君いろに似てる気がしている

ふりむいても音ひとつ落ちないのに
何故だろうか
妙な確信とちいさな期待を
こぼれるばかりに抱えてしまう

絡まるその延長線上で
きみ以外の体温をほのかにでも感じたら
めくれ上がる夏のそらに絵筆をのせて
もっと忘れていたものたちへ懺悔してみせよう

(5月のすぎる)
2007.05.23
夕日が静かに
水平線にとけていく

あなたの影の二歩後ろで
とぼとぼと
歩いているだけのあたしは
今 誰のために泣いているのか

すう、と呼吸を繰り返すたびに
急ぎ足で逃げていく
本当のきもちに問いかけてみても
わからないよ

決して振り向かないあなた

かぜがつめたくなる
おおきな世界のなかで
ちっぽけなお互いを
確かめ合う必要は
もう、ないのかな

早咲きの向日葵が
淋しそうに俯いた

(落日)
2007.05.23
感情ひとつ飼いならせないまま
生きてきた
べつにそれでよかったんです
べつにそれでよかった

さようならを言い忘れたあの日にもどったって
どうせ何もできないこと
きづいてたよ

(オーバー)
2007.05.23
私のなにかが壊れそうになる
原因は知らない
結果どうなるかも まだわかんない

虚ろな空に
かわいそうってつぶやいたら
私まできえそうになった

(かわいそう)
2007.05.23
ハニー、きみだけだ
ほんとうに
ほんとうに きみだけだ

(ハニー)
2007.05.23
目をやれば今にも崩れそうな
私が立っているその位置
次、踏み外したら最後だと
そこでビルみたいに動かなかった

君が呼びにこなかったら
たぶん私はあの日にいたんだ

(もしも)
2007.05.23
淡くおもえたのは一瞬だ

やっぱり消えてはいないです
あざやか、あざやかすぎて眩しいくらい
二度ととかないゾーンに
おしこんだはずの君の破片 come back

(まき戻し)
2007.05.23
乾ききらない洗濯物から
柔らかに匂い立つ
おもいでみたいなやさしさとか

網戸のむこうで静かにうまれた
うすだいだいのそら越しに

ずっとずっときみのすがたをみてた

(自動構築)
2007.05.23
なにもかもすべてが
崩壊に向かうんだ
左肩の重みが今はたいせつで
僕らはさみしいふりすら
きづけなかったけど

二人きり置いてけぼりの街
その他の行動を僕は想像できない
きみの横顔にささるのは
産まれたばかりの夏の空気

なにもかもすべてが
僕らのためにあったとしよう
優しいだけの時間が今は大切で
その意味や理由なんてものに
考えもしなかったけど

(そのあとで)
2007.05.23
もうなにもないよ
そこにあるものは
もうなにもないってさ

だれかが言うんだ
おかされていくそらの青さのなかで

きみはどこへいくの

だからなんどでも歌わせて
その声に気付いたら
振り向くよ

正解なんてなくても
ぼくらいま 両腕で飛び降りる

(フェンス)
2007.05.23
適当に
ギターかき鳴らしてろ
不協和音
気にしないでいいから
ねえ

適当に
そこで絶望してろ
そんな自分に酔いしれて
立ち上がれなくなって
いつか灰になれるからさあ

(呼び声)
2007.05.22
ハンドソープ切らしてる
鏡のまえで泣き出しそうさ
おかえりの声もきこえないみたいに
きみは6畳のへやにおさまった

境界がないみたい
もしくはそれ以外がないみたいだ
埋まることのない距離の色
ひび、まわりまわってどこか遠い国
みたいだ

(期待すんな)
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